• 重松清『泣くな赤鬼』映画化決定 堤真一が不器用な“元熱血教師”、柳楽優弥が余命半年の“元教え子”を演じる

    2018年07月19日
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    ほんのひきだし編集部
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    重松清さんによる短編小説『泣くな赤鬼』が、堤真一さん・柳楽優弥さん・川栄李奈さん出演で映画化されることが決定しました。

    『ビタミンF』や『流星ワゴン』『とんび』など数々の作品がベストセラーとなり、映像化もされてきた重松清さん。

    『泣くな赤鬼』は、教師と生徒の関係を長く描いてきた重松さん自身が「特に教師密度の高い作品集」だと語る短編集『せんせい。』(『気をつけ、礼。』より改題)に収録されている作品です。

    せんせい。
    著者:重松清
    発売日:2011年07月
    発行所:新潮社
    価格:562円(税込)
    ISBNコード:9784101349275

     

    今だからこそわかり合えた、教師とかつての教え子の物語

    タイトルの赤鬼とは、工業高校野球部の監督で、日に焼けた赤い顔と鬼のような熱血指導から「赤鬼先生」と呼ばれていた主人公・小渕隆のこと。甲子園出場の夢を叶えられないまま10年の月日が経ち、野球への情熱も衰えて〈定年間際の疲れた中年〉となっていた“赤鬼”は、かつての教え子である「ゴルゴ」こと斎藤智之と偶然、病院で再会します。

    野球の素質はあるものの、堪え性のなさゆえに努力しないまま挫折し、高校も中退してしまったゴルゴ。20代半ばを超えた彼は家庭を築き、立派な大人へと成長していましたが、小渕はのちに彼が末期がんであることを知らされ、厳しくすることでしか生徒に接することのできなかった自分を悔やみ、彼のために動き出すこととなります。『泣くな赤鬼』で描かれるのは、そんな赤鬼とゴルゴに残された半年間の物語です。

    映画化にあたり“赤鬼”を演じるのは、堤真一さん。そして教え子の“ゴルゴ”を柳楽優弥さん、彼を支える元ヤンの妻・雪乃を川栄李奈さんが演じます。堤さんは「とんび」以来2作目となる、重松清原作作品への出演です。

    メガホンを取るのは、「キセキ―あの日のソビト―」が大ヒットとなった兼重淳監督。映画は2019年公開予定です。

     

    堤真一さん・柳楽優弥さん・川栄李奈さんのコメント

    堤真一さん
    重松清さん原作の映像化は、ドラマ「とんび」以来2作目です。重松作品の読み物としての面白さはもちろんですが、この作品には、映像化によって、物語の奥にあるものを小説とは違った形で引き出し、膨らませることができる…、そんな可能性を強く感じました。
    野球部監督と一生徒の関係が丁寧に描かれていますが、どこか親子にも通じるような、人と人との関わりについて深く考えさせられる作品です。僕が演じる野球部の監督は、熱気に満ち溢れた現役監督時代の姿と、時を経て、元生徒と再会したときの疲労感が漂う姿の二面があります。そんな過去と現在の二面性を、決して表面的につくるのではなく、佇まいの違いで表現できればと思っています。この作品に触れて、今、自分の学生時代の思い出が鮮明に蘇ってきています。やはり先生と生徒との繋がりは、たとえ頻繁に会うことは無くなっても、その記憶は深く残っていますから。まずはバッティングセンターへ行こうかな(笑)。是非、ご期待いただきたい作品です。

    柳楽優弥さん
    堤真一さんが主演される作品に参加させて頂けるという事がとても嬉しいです。自分の学生時代と状況は違いますが、先生と生徒の関係性に感情移入しながら一気に読み終えました。本当に感動しました。監督とクランクアップまでしっかりと話し合いながら、斎藤智之という役を丁寧に作り上げていきたいと思っています。この原作の素晴らしさをしっかりと伝えられるように頑張ります。是非楽しみにしていて下さい。

    川栄李奈さん
    最初お話を頂いた時、詳細な内容はまだ知らなかったのですが、決定されているキャストの名前をお伺いして、早く撮影したい!という気持ちになりました。タイトルは「泣くな赤鬼」ですが原作を読んだだけで涙が出ました。これを堤さんや柳楽さんと一緒に作品作りができると思うと、経験豊富なお二人に必死に食らいついていこうと思っています。雪乃は病に侵される夫を献身的に支え、子供には弱さを見せない力強い妻であり、母です。夫役の柳楽さんは以前共演したときのお芝居が魅力的で忘れられません。今回また夫婦役で共演できると聞き、柳楽さんがどんな空気感を作ってくれるのか私もそれを支える奥さんでいられるように頑張りたいと思います。重松清さんの作品に関われることがすごく嬉しいです。素晴らしい役者さん達と共に頑張りたいと思います。この作品は涙なしでは見られないと思います。原作の短編集がどんな長編ストーリーになるのか楽しみにしていてください。

     

    企画プロデュース・長澤昌子さんのコメント

    景仰する重松作品の中でも最も心打たれ感涙した名著「泣くな赤鬼」を拝読してから約7年、そして企画開発を始めて4年目の今夏、満を持して映画化が実現されることとなりました。重松作品は近年数多くドラマや映画化がされてきましたが、本作のように短編の映画化は珍しく、この感動がギュッと詰まった名作を映画として成立させるために、脚本は新鋭の上平満さんが原作のディテールの魅力を損なうことなく丁寧に再構築してくれました。結果素晴らしい脚本が出来上がり映画企画としての「泣くな赤鬼」が本格的に始動することとなった次第です。当然ながら紆余曲折はありましたが原作の良質で素直に泣ける感動のストーリーに共鳴頂いた多くの皆様の熱い想いが結集して叶えられた賜物と心から感謝申し上げます。

    主人公の赤鬼先生には、独特で確かな存在感と役柄を見事に演じ分ける演技派の名優、堤 真一さん。武骨だけれど人間味溢れる赤鬼役は堤さんをおいては考えられませんでした。ご快諾頂いた時の喜びと興奮は今でも忘れることは出来ません。元教え子との再会から始まる後悔と苦悩、そして悲しい別れ…堤さん演ずる赤鬼を想像するだけで胸に込み上げてくるものがあります。元教え子のゴルゴ役には「エデンの東」のジェームズ・ディーンのようなイメージがあり、真っ先に思い浮かんだのが、若手ナンバーワン俳優の呼び声の高い柳楽優弥さんでした。どこか危なげで切ない難しい役柄ですが真摯に向き合う姿勢を拝見してこれこそが“ゴルゴ”そのものになる証なのだと感激しました。ゴルゴの妻・雪乃役には、各分野で大活躍の演技派女優、川栄李奈さん。川栄さんの愛らしさはまるで雪乃そのものであり、川栄さんにしか演じられないと関係者の誰もが願うキャスティングになりました。余命短い夫に寄り添う健気な若妻をどのように演じてくださるか今からとても楽しみにしています。柳楽さんとの初々しいカップリングにも是非ご注目下さい。

    本作は日本中で苦しい状況に苛まれている人たちやまた頑張っている人たちに真心を籠めて贈る応援歌でもあります。またこの時代だからこそ映画化すべき意味のある作品であると確信しています。堤さん、柳楽さん、川栄さんという奇跡のようなキャスティングと熟練した兼重監督の采配により世代を超えて全て人の胸に響く感動作をお届けいたします。ご期待下さい。

     

    映画「泣くな赤鬼」作品情報

    あらすじ
    城南工業野球部監督・小渕隆(堤 真一)。陽に焼けた赤い顔と、鬼のような熱血指導でかつては「赤鬼」と呼ばれていた。その厳しさで、甲子園出場一歩手前までいきながらも、その夢は一度として叶わぬまま、10年の月日が流れた。今では、野球への情熱は随分と衰え、身体のあちこちにガタもきている50代の疲れた中年になっていた。ある日、診察を受けた病院でかつての教え子、斎藤智之<愛称ゴルゴ>(柳楽優弥)と偶然再会する。ゴルゴは非凡な野球センスがありながら、堪え性のない性格ゆえに努力もせず、途中で挫折し、高校を中退した生徒である。今では、20代半ばを越え、妻・雪乃(川栄李奈)と息子・集と幸せな家庭を築き、立派な大人に変貌していた。そのゴルゴが末期がんで余命半年であることを知らされる。赤鬼はゴルゴのために、かつて彼が挑むはずだった甲子園出場を賭けた決勝戦の再現試合を企画する。10年という歳月を経て、それぞれの秘めた思いを胸に、ゴルゴにとって最後の試合が行われるのであった―。

    堤真一 柳楽優弥 川栄李奈

    原作:重松清『せんせい。』所収「泣くな赤鬼」(新潮文庫刊)
    監督:兼重淳

    © 2019「泣くな赤鬼」製作委員会 配給:KADOKAWA




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