• KADOKAWAが二次創作を公認した作品はこれだ!KADOKAWA×はてなによる新・小説投稿サイト、始まる。①

    2015年10月24日
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    先日、㈱KADOKAWAと㈱はてなが共同で、新しい小説投稿サイトを今冬オープンさせると発表しました。

    「物語を愛する全ての人たちへ。」――新・小説投稿サイトのティザーサイトは、こんなメッセージで始まっています。

    そこは、誰でも自由なスタイルで物語を書くことができ、
    いつでも無限に等しい数の物語を読むことができ、
    お気に入りの物語を他の人に伝えることができる。
    そんな「場所」です。

    (出典:http://kaku-yomu.kadokawa.jp/

    「大手出版社であるKADOKAWAがなぜ小説投稿サイトを?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、小説投稿サイト大手である「小説家になろう」は、月間10億PV以上・約400万人のユニークユーザーを抱えるまでに成長し、実際に書籍も刊行されています。小説投稿サイトは、もはや一つの文化として確立されていると言ってよいでしょう。今回開設される「新・小説投稿サイト」でも、「大賞受賞作には賞金のほか書籍化を約束する」という特典が付いた、web小説コンテストの実施を告知しています。

    しかしそれ以上に注目したいのは、KADOKAWAが刊行している作品(一部)の二次創作が解禁されることです!これまで公式にはアンタッチャブルとされることが多かった二次創作ですが、今回の公認は、自社でコンテンツを持つKADOKAWAならではの取り組みでしょう。

    ここで気になるのは、いったいどんな作品に許可が下りたのかということ。それでは、二次創作が公認された作品をまとめて2回に分けて紹介します!

     

    対象作品その1:『オーバーロード』

    オーバーロード 1
    著者:丸山くがね
    発売日:2012年08月
    発行所:エンターブレイン
    価格:1,080円(税込)
    ISBNコード:9784047281523

    〈あらすじ〉
    その日、一大ブームを起こしたオンラインゲーム、“ユグドラシル”は静かにサービス終了を迎えるはずだった。―しかし、終了時間をすぎてもログアウトしないゲーム。意思を持ち始めたノンプレイヤーキャラクター。なにやらギルドごと、異世界に飛ばされてしまったらしい…。現実世界ではゲーム好きの孤独でさえない青年が、骸骨の見た目を持つ、最強の大魔法使い“モモンガ”となる。彼が率いるギルド『アインズ・ウール・ゴウン』の伝説が、いま始まる!圧倒的人気のweb小説の書籍化。

    今年の夏クールでアニメが放送され大ヒットした『オーバーロード』。もともとは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていたweb小説で、書籍版ではweb版と異なるストーリーが展開されています。

    『オーバーロード』は、通常は敵として登場する「魔王」が主人公の、いわゆる「アンチヒーローもの」。主人公たちの圧倒的な強さと部下たちの勘違いコメディシーンによって、爽快感あり笑いありの作品となっています。とにかく序盤からエンジン全開で楽しみ続けられるのが、本作品の魅力です!

    ♦二次創作のおすすめポイント
    おすすめは、やはりモモンガ様の最強設定でしょう!この設定を生かして、胸がスカッとする作品にしてみてはいかがでしょうか?もともとがweb小説なので、今回のサイトとの親和性は高いかもしれませんね。

     

    対象作品その2:『ココロコネクト』

    ココロコネクトヒトランダム
    著者:庵田定夏
    発売日:2010年02月
    発行所:エンターブレイン
    価格:648円(税込)
    ISBNコード:9784047262904

    〈あらすじ〉
    文研部に所属する五人、八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。前触れなく起こった青木と唯の“人格入れ替わり”。それは次々と部員全員に襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。戸惑いつつもどこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの秘めた心の傷をも浮かび上がらせ…。平穏が崩れたその時、五人の関係は形を変える!第11回えんため大賞特別賞受賞作品、愛と青春の五角形コメディ。

    『ココロコネクト』は、学園ラブコメの皮をかぶった「青春小説の金字塔」とも呼べる作品です。2012年にはアニメ化もされました。第1巻の『ヒトランダム』では「複数人の間で人格が入れ替わる」というありそうでなかった設定がベースになっています。それ以後もSFの要素を含む設定のもとでストーリーが展開しますが、“にもかかわらず”、登場人物の心に焦点を当て続けたところが異色の作品でした。

    中高生の共感を呼ぶ心理描写には定評があり、読んだ方はきっと、登場人物のうち誰かしらの悩みに深く考えさせられるはずです。信頼や絆といった(見方によっては)小っ恥ずかしいテーマを、若かりしあの頃に戻った気持ちで読んでみるのもよいでしょう。完結済みの作品ですので、まとめ買いして一気読みするのもおすすめです!

    ♦二次創作のおすすめポイント
    おすすめは、魅力的な登場人物たちが繰り広げるコメディと、不可思議な「現象」によるトラブルです。「人格入れ替わり」「欲望解放」「時間退行」「感情伝導」などに続くオリジナルの不可思議な現象を創作するのも楽しいかもしれません。

     

    対象作品その3:『涼宮ハルヒの憂鬱』

    涼宮ハルヒの憂鬱
    著者:谷川流
    発売日:2003年06月
    発行所:角川書店
    価格:562円(税込)
    ISBNコード:9784044292010

    〈あらすじ〉
    「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。第8回スニーカー大賞「大賞」受賞作。

    「ラノベブームはここから始まった」ともいうべき、ライトノベル界の大傑作もエントリーしています。第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』が発売されたのは2003年。今から10年以上も前になるんですね。

    京アニブーム、ラノベアニメ化ブームなど、「涼宮ハルヒ」シリーズがオタク文化に与えた影響は計り知れません。刊行ペースが落ちたシリーズ後半では、新刊が発売される度にある種の「祭」状態にもなりました。中でも2011年に発売された『涼宮ハルヒの驚愕』(シリーズ第10・11作)は全世界同時発売で、初版部数は前後編ともに51万3000部、合わせて100万部超えを記録。まさしく「驚愕」させられました。

    今年4月にはスピンオフ作品『長門有希ちゃんの消失』もテレビアニメ化されており、まだまだ終わらないコンテンツであり続けています!

    ♦二次創作のおすすめポイント
    おすすめは、マニアの心もくすぐるSF要素と、魅力的なキャラクターとの組み合わせ。この2点は「涼宮ハルヒ」シリーズそのものの魅力でもありますね。

     

    対象作品その4:『バカとテストと召喚獣』

    バカとテストと召喚獣
    著者:井上堅二
    発売日:2007年02月
    発行所:KADOKAWA
    価格:626円(税込)
    ISBNコード:9784047298255

    〈あらすじ〉
    「こんな教室は嫌じゃああっ!!」アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、組代表の雄二をたきつけ対クラス戦争を始める。それは学園が開発した試験召喚獣を使い、上位の教室を奪うという危険な賭けだった!?第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。

    『バカとテストと召喚獣』(通称:バカテス)は、「バカと美少女たちによる学園エクスプロージョンラブコメ」です。学力試験の点数によって召喚獣を生み出してバトルするという、“考える”のではなく“感じて”楽しむべき作品。笑いの多さは、ギャグ系ライトノベルの中でも破格です。

    本編だけでなく、章の間に差し込まれた「テストの珍解答」や、ネタにあふれた「あとがき」なども必読です。いつ・いかなるときも読者を楽しませようとする作者の姿勢には、本物のプロ意識を感じざるをえません。「バカテス」がデビュー作である井上堅二さんは、講談社「good!アフタヌーン」連載中のヒット作『ぐらんぶる』で原作を務めるなど、幅広く活躍中です。

    ♦二次創作のおすすめポイント
    「バカテス」の二次創作でポイントとなるのは、どこまで「笑い」を作れるかだと思います。かわいいキャラクターたちのラブコメにも期待したいですが、笑いを追求した作品が集まって大喜利状態になるのも楽しそうです。

    ***

    今回ご紹介したのは、どれもライトノベル界で一時代を築いた作品ばかりです。作品を読んで、二次創作して、他の人の創作作品も読む……となれば、今回の解禁は作品を3度楽しむ絶好のチャンスなのではないでしょうか。未読のものがあれば、この機会にぜひ読んでみてください。


    ※二次創作の解禁は、今冬オープン予定の「新・小説投稿サイト」への投稿に限られます。
    ※投稿の方法や二次創作の条件などの詳細は、公式(http://kaku-yomu.kadokawa.jp/)の発表をご確認ください。

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