• 観ると、子どもの親を見る目が変わる――映画「パパはわるものチャンピオン」主演のプロレスラー・棚橋さんインタビュー【後編】

    2018年07月15日
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    日販 仕入業務課 馬場・ほんのひきだし編集部 川下
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    9月21日(金)に公開の映画「パパはわるものチャンピオン」は、人気の幼児向け絵本“パパわる”シリーズの実写版。家族のために悪役レスラー「ゴキブリマスク」として働く父親と、そんな父親に恥ずかしさを感じる息子の葛藤が描かれています。

    本作品で悪役レスラーの父親・大村孝志役を演じた新日本プロレス所属の棚橋さんに、“パパわる”を通して感じたことについてお伺いしました。後編ではプロレスファンが気になるであろうことも深く掘り下げています。

    前編はこちら
    わかりあえない苦しさは皆が抱えている――映画「パパはわるものチャンピオン」主演のプロレスラー・棚橋さんインタビュー【前編】

    パパのしごとはわるものです
    著者:板橋雅弘 吉田尚令
    発売日:2011年05月
    発行所:岩崎書店
    価格:1,404円(税込)
    ISBNコード:9784265070473

    パパはわるものチャンピオン
    著者:板橋雅弘 吉田尚令
    発売日:2014年05月
    発行所:岩崎書店
    価格:1,404円(税込)
    ISBNコード:9784265081318

     

    寺田心先輩に引っ張られて楽しくやっていました

    ――今回は寺田心さんの演技も素晴らしかったと思うのですが、心さんとの共演シーンで思わず実の父親目線になってしまうシーンはありましたか?

    そのつもりでやっていました。演技レッスンを撮影2か月くらい前からしていたんですけど、僕と心くんは必ずセットで。

    なぜかというとやはり藤村監督の配慮で、怒りだったりとか悲しみだったりとかいう感情よりも、何気ない日常のシーンが多いので、それを自然に話すには、僕と心くんが自然な関係性でいないと、というのがあったんです。心くんと一緒にいる時間を積極的に取ってくれたんだろうな、と思います。

    心先輩に引っ張ってもらって、楽しくやっていました(笑)。

    ――ちなみにタグチジャパン監督の田口隆祐さんの演技についてはどのように感じられましたか?

    素晴らしいと思います。

    木村佳乃さんが「素晴らしい」「あの田口さんっていう人は面白いね」と言うくらい多才です。木村さんは、田口選手の演技を見て、「あの人、向いてるね」とも言っていました。

    ――木村さんのお名前がでましたので、それに関連しまして、棚橋さんの奥様は夫がプロレスラーということに対してどのように思われていますか?

    そうですね、あんまりプロレスについてはどうこう言わないんですよ。なので、家の中で仕事の話をした記憶はぜんぜんないですね。

    ――では今回の木村佳乃さん演じる「大村詩織(孝志の妻)」と同じような感じなんですね。

    そう、あんな感じですね。木村さんも、今回に限っては、プロレスについて話すことはありましたが、あんまり仕事についてとやかく口出しをしない奥様、というのは一緒ですね。

    ――もし実生活でも棚橋さんが悪役レスラーだったら、ご家族の反応はどうだったんでしょうか?

    どうだったんですかね。でも僕は2006年~2009年くらいまでブーイングをずっともらってるんで、ヒールみたいなもんでしたけどね(笑)。

    ▼家族を陰ながら支える母親役を演じる木村佳乃さん

     

    プロレス寄りのお話

    ――プロレス寄りの質問になるのですが、今回ゴキブリマスクの演技で、役作りに参考にされた悪役レスラーはいらっしゃいますか?

    いないです。絵本とか脚本の行間を読んで、どういう風に振舞おうかな、というのを決めていきました。

    ――本当にオリジナルなんですね。やはり絵本が役作りのイメージにつながったんでしょうか。

    この話が来る何年か前に、小学校の行事で子どもたちに読み聞かせをしてたんです。何かいい絵本ないかなと思って、本屋さんに行って、プロレスだし面白そうだしいいかなと思ってこの本を買って。絵本の読み聞かせをした数年後に映画のオファーが来るというのが面白いと思いました。

    ――しかもゴキブリマスクの役で、ということでしたもんね。

    そうなんですよ、ドラゴンジョージじゃないんかい!っていうね(笑)。

    ――映画のなかでマスクを脱ぐか迷うシーンがありますが、あれは「かつてベビーだったけどいまはヒールで、またベビーターンをするのか否か」という内心的なせめぎ合いがめちゃくちゃリアルに伝わってきました。今後、棚橋選手自身がヒールターンするという可能性はありますか?

    あると思いますよ。棚橋がここにいる限り、内藤もオカダも(本隊の)この位置に戻ってこられないんですよ。絶対的なベビーに。だから今、すごく棚橋が邪魔くさいと思うんです、あの2人にとって(苦笑)。

    棚橋がいなくなれば、またここに誰かがポーンと入って来るんです。横からくるのか下からくるのかはわかりませんが。そのときに棚橋がどこに行くのかはまた次の話になると思います。

    ――2015年のWRESTLE KINGDOMで、あれだけ泣いて帰ったオカダ・カズチカ選手に本当にびっくりしたのですが、棚橋選手は「IWGPは遠いぞ」とマイクされました。ただ、「遠いぞ」と言いながら、「早く来い」という思いも感じたんですが、そういう気持ちがあったりしたんですか?

    全然ないです(笑)。泣いている奴をさらに踏みつけるような言葉を送ったほうが、敗者と勝者の差がより色濃く出る、それがプロレスにとって大事なので。

    ――そうなんですね! あのシーンを印象深く覚えています。

    ▼製作陣のこだわりが詰まった、迫力満点のプロレスシーン

     

    子育て中のお父さんたちへ

    ――最後に、現在子育て中のお父さんに向けて、一言いただけますでしょうか。

    今の世の中の「お父さん」というものは、お母さんに無下に扱われて、本当は外でしんどいことがあっても、家ではなかなか愚痴も吐けない、それでも頑張ってくれている方々が多いと思います。

    そんなお父さんたちにこそ、ぜひ「パパはわるものチャンピオン」を観てほしいです。お父さんは悪役レスラーとして家族のために闘っているんですが、お子さんと一緒に観ると親御さんを見る目が変わる映画だと思うんですよね。なぜ父親が働くのか?なぜ母親が働くのか?ということを、子どもがすごく理解しやすい映画です。

    ぜひご家族で観に行っていただければうれしいです。

    ――ありがとうございました!

     

    「パパはわるものチャンピオン」作品情報


    9月21日(金)全国ロードショー

    出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗、オカダ・カズチカ、田口隆祐、大泉洋(特別出演)、大谷亮平、寺脇康文 ほか
    監督・脚本:藤村享平
    原作:板橋雅弘・作、吉田尚令・絵『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』(岩崎書店)
    配給:ショウゲート

    http://papawaru.jp/

    ©2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

    ▼映画のノベライズも発売中!

    パパはわるものチャンピオン
    著者:板橋雅弘 藤村享平
    発売日:2018年06月
    発行所:岩崎書店
    価格:1,404円(税込)
    ISBNコード:9784265802418




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