• ブラック企業に追い詰められる青年の“痛み”を金魚に重ねて描くファンタジー:荻原浩『金魚姫』文庫化

    2018年06月15日
    楽しむ
    ほんのひきだし編集部
    Pocket

    6月15日(金)、荻原浩さんによる『金魚姫』の文庫版がKADOKAWAより発売されました。

    金魚姫
    著者:荻原浩
    発売日:2018年06月
    発行所:KADOKAWA
    価格:821円(税込)
    ISBNコード:9784041058343

    仏壇・仏具を販売するブラック企業で働く、主人公の潤。同棲していた彼女にも振られ、生きる気力を失っていた彼は、ふと近所の夏祭りに出かけます。

    そこで金魚の琉金を手に入れ帰宅すると、その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が出現。記憶を失った風変わりな彼女に、潤は「リュウ」という名前をつけ、同居生活を始めました。

    するとその日から、潤のもとに次々と大口契約が! しかしすべてが順調に思えたのもつかの間、リュウの遠い記憶と、思いもよらぬ秘密が明らかになります……。

    著者は2016年に『海の見える理髪店』で直木賞を受賞し、コメディタッチの物語やSF、ミステリーまで幅広い作風で知られる荻原浩さん。本作も荻原さんならではのユーモラスな文体が生かされつつ、生きることの深い哀しみと切なさが満ちた美しいファンタジーとなっています。

     

    なぜ「金魚」を題材に書いたのか 『金魚姫』刊行時のインタビューはこちら

    ブラック企業によって追い詰められていく青年の痛みを、人間の手によって“改良”されてきた金魚の悲哀に重ね合わせて描かれる本作。単行本刊行時のインタビューでは、本作のテーマである〈生と死〉に込めた思い、読者へのメッセージについてお話を聞いています。

    荻原浩さん『金魚姫』インタビュー :同居人は金魚の化身!?哀しくユーモラスな生と記憶の物語

     

    関連記事

    本の大海原を浮輪ひとつでぷかぷかしながら、荻原浩さんが考えたこと
    新直木賞作家・荻原浩さんインタビュー:受賞第一作『ストロベリーライフ』は甘くて酸っぱい苺味 



    タグ
    Pocket

  • GoogleAd:SP記事下




  • GoogleAd:007



  • ページの先頭に戻る