• 子鉄に毎月 “鉄分補給”!鉄道キッズのための情報誌「鉄おも!」の作り方

    2018年06月01日
    楽しむ
    日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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    “子鉄”(電車が大好きなちびっ子たち)に人気の雑誌「鉄おも!」をご存知ですか? 鉄道&おもちゃの情報がいっぱい詰まった、家族で楽しめる月刊誌です。

    今回は「鉄おも!」の松沼猛編集長にエッセイをお寄せいただきました。子鉄のママとパパはもちろん、大きいおともだちの鉄っちゃんたちも、ご注目ください。


     

    「鉄おも!」で、子鉄に毎月 “鉄分補給”!  文・ネコ・パブリッシング「鉄おも!」編集長 松沼 猛

    子ども(特に男子)の好きなものの代表格といえば、「戦隊ヒーロー」と「乗り物」。特に幼児期はこの法則に当てはまる子どもがほとんどで、保育園や幼稚園でも、“どっち派”かで、グループができることもしばしばだとか。

    「鉄おも!」のテーマである「鉄道(電車)」は、数ある乗り物の中で最も人気が高く、駅や各地で開催されているイベントでも、たくさんの“子鉄”を見ることができます。かくいう私も小さい頃から鉄道好きで、雑誌はもちろん、時刻表も愛読書にするほど、その魅力にどっぷりとつかってきました。

    そんな私ですが、実は発行元のネコ・パブリッシング(以下「ネコ」)には所属していない、フリーの編集者です。「鉄おも!」は創刊されて10年ほどが経ち、私が3代目の編集長になるそうで、主にネコの担当O氏と一緒に企画を考えながら作っています。このO氏、鉄道媒体を多数発行するネコに所属していながら、鉄道の知識はほぼゼロ。「営業の時に可能性を感じたこと、ちょうど鉄道好きの子どもがいたこと」が、異動になった理由のようです。

    そんなデコボココンビの二人三脚ですから、当初は企画を作るのもひと苦労。なにせ私が手掛けてきたのは、鉄道に限らず「マニア」と呼ばれる読者を相手にする媒体ばかりで、もともと豊富な知識を持っている人たちの、さらに上をいくことが求められてきました。ですから、企画を立ててもページを作っても、「これ難しくないですか?」「もっと柔らかい表現で!」という返答ばかり。改定案が来ても、それまで私が考えたこともないような奇怪なアイデアばかりで、極端な話をすれば、異なる言語で話をしているような錯覚を覚えたほどでした。

    しかし、よくよく考えてみると、弊誌の読者は幼児から小学校の中学年あたりが主な層。「カッコいいから!」「よく乗るから!」という理由で鉄道が好きな子が大半です。O氏はよく、「松沼さんがカルピスの原液で、自分は水」と言いますが、企画のベースを私が作り、それをO氏がほどよい濃さに調節するというのが、「鉄おも!の作り方」と言えるかもしれません。

     

    「電車といっしょに大きくなろう!!」

    1年ほど前に「赤い電車」という特集を組んだことがあるのですが、ひと口に「赤」と言っても、各社で色合いも違えば、イメージカラーとして長い歴史を持つ車両もあります。ですから写真とともに、色の名前や車両の特徴をできる限り添えるように工夫しました。次にその車両を見た時に、より思い入れを持ってもらえるのではないかとの想いからです。

    「鉄おも!」を作っていると、読者の子どもたちは、とても知的欲求が強いと感じます。イベント取材中に出会って、思わぬ難解な質問をぶつけてくる子もいますし、毎月1,000通ほど送られてくるお便りやイラストにも、「ほんとに小学生か~?」とうならされるものがちらほら。

    「鉄おも!」には「電車といっしょに大きくなろう!!」というキャッチコピーがついています。鉄道を通じて言葉や数字を覚えたり、「もっと知りたい!」という知的好奇心を刺激したいと思い、ルビは付けるものの、専門用語をそのまま掲載することも少なくありません。アニメのヒーローが繰り出す必殺技のように、「意味は分からないけど、なんだかかっこいい!」。自分の幼少期がそうだったように、この雑誌が子どもたちの世界を広げるきっかけになってくれればと思っています。

    数年前の“鉄道ブーム”に遡るまでもなく、子どもたちにとっての鉄道は、いつの時代も憧れの乗り物です。最新技術が詰まっていて、地域性があって、デザインも多彩で、しかも気軽に乗ることができる。さらに、自分で所有できないというのも、いつまでも魅力的に見える秘密かもしれませんね。


    ネコ・パブリッシング「鉄おも!」編集長
    松沼 猛―MATSUNUMA Takeru
    1968年生まれ。四輪誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌などの編集に携わったのち、2013年からフリーの編集者。2015年、「鉄おも!」編集長に就任。


    「鉄おも!」
    実車情報やおもちゃ、イベントなど、電車にまつわる情報をお届けする幼年誌。鉄道誌のノウハウを生かした豊富な写真と、新車速報などのタイムリーな情報は月刊誌ならでは。6月1日(金)発売の127号(2018年7月号)特集は「レアな電車たち」。「なかなか乗れない」「めったに見られない」「期間限定仕様」など、レア車両を一挙紹介! 特別付録は「トレインヘッドマークシール」。

    鉄おも 2018年 07月号
    著者:
    発売日:2018年06月01日
    発行所:ネコ・パブリッシング
    価格:780円(税込)
    JANコード:4910165510787

    (「日販通信」2018年6月号「編集長雑記」より転載)

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