• 八咫烏シリーズの世界は著者の中にある「リアル」――担当編集者が明かす“物語の天才”阿部智里の姿

    2018年05月30日
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    日販 ほんのひきだし編集部「新刊展望」担当
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    5月10日(木)に発売された、阿部智里さんの『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』。本作は、シリーズ累計発行部数100万部を突破した「八咫烏シリーズ」初の外伝です。

    日本神話に登場する3本足の伝説の烏、八咫烏(やたがらす)。「八咫烏シリーズ」は、人間の姿に変身することができる八咫烏の一族が、「山内」という異世界を舞台に活躍する和風ファンタジーです。2017年の第6巻『弥栄の烏』で第1部が完結し、現在、第2部の刊行が待たれている大ヒット作となっています。

    そんな本シリーズの編集担当者である文藝春秋の山口由紀子さんは、「(著者の)阿部智里さんと話していると、いつも不思議な気持ちになる」のだとか。今回は山口さんに、「八咫烏シリーズ」の壮大な世界観につながる著者とのエピソードについて文章を寄せていただきました。

    烏百花蛍の章
    著者:阿部智里
    発売日:2018年05月
    発行所:文藝春秋
    価格:1,512円(税込)
    ISBNコード:9784163908359

    大ヒット全6巻の壮大な歴史の一方で展開していた、人気キャラクターたちの過去と恋愛! 異世界が舞台の胸キュンドラマ集。

    文藝春秋BOOKS『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』より〉

     

    100万部ファンタジーの勢いはとまらない

    著者の阿部智里さんは現在26歳。20歳から毎年1冊書き下ろしてきた異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」第一部は、昨年6巻で完結しました。巻を追うごとに熱狂的な読者を獲得し、この5月刊行の『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』でついにシリーズ100万部を突破しました。

    新作では、大きな流れの中でクローズアップされなかった、それぞれのキャラクターたちの事情、過去、家族関係と、「恋」の話が繊細に紡がれていきます。

    阿部さんと本の内容についてお話をしていると、いつも不思議な気持ちになるのですが、それは、八咫烏たちが暮らす山内という場所、彼らの生活と出来事が、阿部さんの中では「そこにあるもの」として存在しているのをつくづくと感じるからです。著者として創作したのではなく、一人ひとりの性格も一族の運命も、実際に見聞きしているがごとくリアルに見えているのです。

    「阿部さん、この人の発言はどういう意味ですか?」

    「あ、それは昔こういうことがあったからなんですけど、それはまだ書いてないから読者にはわからないですよね。違う表現に変えます」

    「阿部さん、絶大な人気の彼をもっと長く活躍させた方が良いのでは?」

    「起こることは変えられないので、それは出来ないんです」

    「この場面に出てくるお屋敷の構造はどうなっていますか?」

    「山がこうなっていて、その合間にこれがあって…(建物の装飾までたちどころに描いて下さる)」

    シリーズは、これから第二部へと向かいます。山内の未来の話を伺い始めると、まるで実在の国の民族の壮大な歴史の講義、それもとびきり面白い講義を受けているようで、時間を忘れます。

    しかも、その見せ方には、どこまでも読者を楽しませ、悶えさせる仕掛けがたっぷり。物語の天才・阿部智里に今後もご注目ください!

    文藝春秋 文藝局第二文藝部 山口由紀子

    烏百花蛍の章
    著者:阿部智里
    発売日:2018年05月
    発行所:文藝春秋
    価格:1,512円(税込)
    ISBNコード:9784163908359
    烏に単は似合わない
    著者:阿部智里
    発売日:2014年06月
    発行所:文藝春秋
    価格:756円(税込)
    ISBNコード:9784167901189

    「八咫烏シリーズ」の特設サイトはこちら


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