• 「不倫が悪い」なんて言う作家はいない!?林真理子『不倫のオーラ』

    2018年04月08日
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    NHK大河ドラマ「西郷どん」の原作者で、直木賞の選考委員も務めている作家・林真理子さん。

    3月30日(金)、そんな林さんの最新エッセイ集『不倫のオーラ』が発売されました。「週刊文春」で連載している「夜ふけのなわとび」の、2017年分をまとめたものです。

    不倫のオーラ
    著者:林真理子
    発売日:2018年03月
    発行所:文藝春秋
    価格:1,296円(税込)
    ISBNコード:9784163908137

    還暦を過ぎても「威厳を持たず、ちゃらいおばさん」をモットーに、パンチパーマの鬘に金のネックレスをつけ、死ぬ気でピコ太郎のダンスを踊る。トランプ大統領の誕生、SMAP解散にハラハラしながらも、ついに人生の喜び・オペラの作家として舞台づくりに参加する。美貌の政治家・女優の相次ぐ不倫スキャンダル、小池都知事について鋭く読み解き、母の死を静かに悼む。
    時代の最先端を走り続けて衰えを見せない唯一無二の存在、原作執筆の大河ドラマ『西郷どん』放送にむけてますますパワーアップ。

    文藝春秋公式サイト『不倫のオーラ』より)

     

    「不倫が悪い」なんて言う作家はいない!? 独自の視点から語る痛快エッセイ集

    本書のタイトルは、その名も『不倫のオーラ』。近年ワイドショーでたびたび取り上げられる不倫問題を、林さんはどのように考えているのでしょうか?

    まずは、不倫の当事者が報道陣の前で謝罪するシーンについて。「このたびはお騒がせして、ご迷惑をおかけしました」というお決まりの文句に対して、「迷惑かかってなんかいないよ。世間のみんな面白がって楽しんでるだけだよ」とコメント。

    その上で、スターの不倫に寛容だった、80年代以前の芸能界に思いを馳せます。

    芸能界は、人並はずれて美しく魅力的な男と女が集まっている場所だ。いろんなことが起こっても不思議ではない。ドラマや映画で感動したら、そのお礼として寛大な気持ちをぜひ。

    (本書p.25より引用)

    一方、結婚したいと思っている世の女性に向け、警鐘を鳴らしています。

    本当に結婚したいと思ったら、全精力、全能力をかけて勝負しないと、後で悔やむことになるよ。不倫は確かに楽しい。しかし結婚するまでのちょっとしたより道、アバンチュールと思ったらずるずるいくよ。

    (本書p.68-69より引用)

    元SPEED・今井絵理子さんの不倫報道については、相手方の立場に立ったこんなコメントも。

    少年の時、大好きで大好きでたまらなかったスター。その人とひょんなことから知り合い、近しい関係になった。手を伸ばせば届きそうなところまでいった。
    手を伸ばした。
    手ごたえがあった。
    その時の男の人の気持ちというのはどうだろう。もう嬉しくて嬉しくてたまらないはず。学生結婚した妻に「別れてくれ」ぐらいのことを言ってしまうだろうなあ。

    (本書p.155より引用)

    もちろん、林さんは不倫を積極的に奨励しているわけではありませんが、小説家という立場から独特の持論を展開しています。

    不倫が悪いなんて言ってるわけじゃない。そりゃそうでしょ、不倫がいけない、なんて言う作家はこの世に一人もいないと思う。自称“作家”の、テレビのコメンテーターは別として。
    私たちは人の心の、どうにもならない動きを描くのが仕事である。当然小説のテーマに、不倫を選ぶことが多い。それがいけない、と言われたら商売上がったりである。
    (中略)
    もちろん奨励はしませんが、あり得ることと理解している。

    (本書p.177より引用)

    ***

    そのほか、りゅうちぇるさんの人気の秘密を考えてみたり、出版業界の今後を憂えてみたり……。巻末には、「西郷どん」の脚本家・中園ミホさんとの対談「西郷隆盛が愛した男と女」も収録されています。

    林さん独自の視点から語られる、タイムリーな話題の数々。世間のニュースとはひと味違うものの見方が痛快な一冊です。

    不倫のオーラ
    著者:林真理子
    発売日:2018年03月
    発行所:文藝春秋
    価格:1,296円(税込)
    ISBNコード:9784163908137

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