• “紙の本”ならでは!『二匹目の金魚』の”レトロな窓ガラス風”装丁がTwitterで話題に

    2018年03月23日
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    ほんのひきだし編集部 芝原
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    panpanya『二匹目の金魚』がTwitterで話題!

    二匹目の金魚
    著者:panpanya
    発売日:2018年02月
    発行所:白泉社
    価格:1,058円(税込)
    ISBNコード:9784592711292

    『二匹目の金魚』という漫画が、今Twitterで話題を呼んでいます。

    『二匹目の金魚』は、「このマンガがすごい!2014」オトコ編第14位の『足摺り水族館』などで知られるpanpanya(パンパンヤ)さんの作品。白泉社の漫画雑誌「楽園」および同誌Web増刊で発表された、19作を収録した短編集です。

    1月末に発売された本作。発売から1か月以上経った今話題になっている理由は、単行本の〈装丁〉にありました。

     

    「こんなにグッとくる本体表紙はない」

    話題になっているのは、『二匹目の金魚』の本体表紙。単行本にかかっているカバーを外した時の表紙です。

    3月7日(水)にある読者がこれをTwitterで写真つきで投稿したところ、11,000件以上RT、35,000件以上のいいねを獲得。反響の大きさから緊急重版が決定し、3月23日(金)頃に重版出来予定となりました。

     

    『二匹目の金魚』の装丁を見てみよう!

    panpanyaさんは自ら単行本の装丁を担当しており、毎回趣向を凝らしたデザインで読者を楽しませてくれています。今作『二匹目の金魚』の装丁も、同じくpanpanyaさん本人によるものです。

    それでは、話題の装丁をじっくり見てみましょう! まずはカバーから。

    表側の帯には「『取り返しのつかない事』を、取り返しに行きました。」というコピー(※帯に書かれたコピーや内容紹介文などは出版社によるものです)。そして裏表紙には地図やグラフとともに、「正しい金魚の捕まえ方」が掲載されています。もっともらしい文章ですが、これはおそらくpanpanyaさんによる創作でしょう。

    帯袖(折り返し部分)には「金魚補器」の広告らしきものも掲載されています。

     

    カバーを取ってみると……?

    それではいよいよ、話題の“本体表紙”を見てみましょう。

    「懐かしい……」と声を漏らした方もいることでしょう。本体は表裏とも、“磨りガラス”のようなデザインとなっています。筆者のおばあちゃんの家も、こんな窓ガラスだったような。

    実はこの表紙、特殊加工によって、ガラス全体はザラザラ、模様の部分はツルツルという2種類の質感が表現されています。写真だとわかりづらいのですが、動画なら細かい加工がよくわかるかもしれません。

    ▼【動画】光が当たると、ツルツルの部分がキラッと反射します。

    カバー、帯、本体すべてに工夫が凝らされた、遊び心あふれるデザイン。表紙あり・なしの2パターンで飾っておきたくなってしまいますね。

    ちなみに『二匹目の金魚』だけでなく、panpanyaさんの過去作『蟹に誘われて』『枕魚』『動物たち』の3冊も本体にユニークな仕掛けが施されています。

    これは紙の単行本でしか味わえない面白さ! ぜひカバーを外して、堪能してみてくださいね。

     

    panpanya作品の魅力とは

    panpanyaさんの作品は装丁だけではなく、内容にもオリジナリティがあふれています。『二匹目の金魚』を例に、くわしくご紹介しましょう。

    まず目につくのが、細かく描き込まれた風景です。panpanyaさんの描く風景は、子どもの頃にどこかで見たことがあるような、郷愁を誘うレトロな雰囲気を漂わせています。

    ここで特徴的なのが「写実的ではない」ということ。枠を含め線がいびつに歪んでいて、まるで夢で見る風景のように曖昧です。日常と非日常が混在したような世界観が、私たちを知らない町に迷い込んでしまったような不安な気持ちにさせます。

    そして、密度の濃い背景に対して、登場人物は落書きのようにあっさりとシンプルに描かれています。この対比が、作品に独特の面白さをもたらしています。

    ちなみにpanpanyaさんの作品には、主要な登場人物がほとんど変わらないという特徴もあります。主人公はおかっぱ頭の女の子。犬っぽい人や、潜水服のヘルメットのような頭の人(2枚目の最初のコマに登場していますね)もよく出てきます。

     

    ▼犬は全部「レオナルド」だそうです。

    レオナルド以外の人物が、見た目だけ同じなのか、中身も同じなのかはわかりませんが、なじみのキャラクターがいろんな作品に出てくるのは楽しいもの。『二匹目の金魚』でpanpanyaさんを知った方は、ぜひほかの作品も見てみてください。

    panpanyaさんの作品に対して、その独特な作風から「サブカル好きな人向け」「ちょっと敷居が高い」「難解な漫画」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし特に『二匹目の金魚』に関しては、短編ということもあって読みやすく、ストーリーもシンプルでかわいらしいものばかりです。

    すごく笑えるギャグやドキドキして目が離せないサスペンスはありませんが、なぜかいつも気になってしまい、時々読み返したくなる抗えない魅力をもったpanpanyaさんの作品。

    ハマるとクセになる“panpanyaワールド”、ぜひ味わってみてください!

    足摺り水族館 第3版
    著者:panpanya
    発売日:2015年10月
    発行所:1月と7月
    価格:1,296円(税込)
    ISBNコード:9784861137112
    蟹に誘われて
    著者:panpanya
    発売日:2014年04月
    発行所:白泉社
    価格:1,080円(税込)
    ISBNコード:9784592710684
    枕魚
    著者:panpanya
    発売日:2015年05月
    発行所:白泉社
    価格:1,080円(税込)
    ISBNコード:9784592710844
    動物たち
    著者:panpanya
    発売日:2016年11月
    発行所:白泉社
    価格:1,058円(税込)
    ISBNコード:9784592711094




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