• “今”を生きたいのなら、スマホなんて見てる場合ではない!吉本ばなな「どくだみちゃんとふしばな」

    2017年12月26日
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    1987年に刊行された『キッチン』でのデビュー以来、国内外問わず数多くの人気作品を発表している小説家・吉本ばななさん。そんな吉本さんが、2016年7月からWebマガジン「note」で連載している「どくだみちゃんとふしばな」が書籍化されました。

    散文形式の「どくだみちゃん」と、ブログ形式の「ふしばな」。2つの形式で執筆された記事をあわせた本書は、『すべての始まり』『忘れたふり』の全2巻で、12月20日(水)に発売されました。

    すべての始まり
    著者:吉本ばなな
    発売日:2017年12月
    発行所:幻冬舎
    価格:1,512円(税込)
    ISBNコード:9784344032279

     

    あなたは“今”を生きていますか? スマホなんて見てる場合ではない!

    本書に収録されている一つひとつのエッセイは、「今日のひとこと」「どくだみちゃん」「ふしばな」の3コーナーで構成されています。ちなみに、「どくだみちゃん」とは、吉本さんが愛犬のためにどくだみを摘んでいるときの口癖「どくだみちゃん、摘んでいいですかね?」から取ったもの。「ふしばな」とは、吉本さんの脳内にいる分身“不思議ハンター・ばな子”の略称だそうです。

    エッセイのテーマは、人生や人との出会い、生活に密着したものなどさまざま。日常の些細な出来事が、吉本さんの言葉で綴られると、かけがえのない貴重な一瞬のように思えてきます。

    ……「目の前にいる」ということだけが、もうほんとうに! ものすごいことなのです。
    それはもう、自分以外の人に自分が出会う唯一の窓、そして瞬間なのです。自分以外の人がこの世に存在する意義はその瞬間しかないのです。
    今目の前にいる人やもの以外は全て心の中のその人だから、実際は存在しないと思っても過言ではないくらいです。
    実はスマホなんて見てる場合ではないし、他の人について思いを巡らせているひまもほんとうはないのです。

    (『忘れたふり』p.256-257より引用)

    IT技術の進歩によって世界が広がったように感じる昨今。しかし、私たち一人ひとりが実際に生きている世界は、今この瞬間に目に見えて触れることができる、ごく限られた範囲なのかもしれません。この場にいない人のことを考え、ときには思いわずらってしまうこともありますが、私たちにとっての現実とはまさに今対峙しているこの一瞬に過ぎないのだということに気づかせてくれます。

    年の瀬の仕事に忙殺されたあと、年末年始にほっと一息つきながら向き合ってみたい。そんな作品です。

    すべての始まり
    著者:吉本ばなな
    発売日:2017年12月
    発行所:幻冬舎
    価格:1,512円(税込)
    ISBNコード:9784344032279

    忘れたふり
    著者:吉本ばなな
    発売日:2017年12月
    発行所:幻冬舎
    価格:1,512円(税込)
    ISBNコード:9784344032286




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