• 読むときはTPOに注意!爆笑必至の人間観察エッセイ!能町みね子『お話はよく伺っております』文庫版発売

    2017年11月19日
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    戸籍上の性別は男性でありながら、女性として社会生活を送るようすを綴ったブログを元にした『オカマだけどOLやってます。』で知られる能町みね子さん(2007年に性別適合手術を受け、現在は戸籍上も女性)。Webや雑誌などで多くの連載を手がけ、テレビやラジオでもおなじみの漫画家&エッセイストです。

    11月9日(木)、そんな能町さんのエッセイ集『お話はよく伺っております』文庫版が発売されました。本書は、彼女の人間観察力と妄想力が全編に溢れた一冊です。さて、その内容とは?

    お話はよく伺っております
    著者:能町みね子
    発売日:2017年11月
    発行所:文藝春秋
    価格:788円(税込)
    ISBNコード:9784167909680

     

    街の人々が繰り広げるトークの実録と、妄想の人間ドラマ

    電車の中や飲食店で、見ず知らずの人の会話が偶然耳に入ってしまい、その内容が気になって仕方がない……なんてこと、ありませんか?

    本書『お話はよく伺っております』は、能町さんが実際に街で遭遇した人々のトークと、その会話の内容から妄想した人間ドラマを綴ったもの。文庫版で新規掲載の15本を含む、全67本のエッセイが収録されています。

    取り上げられているエピソード自体が面白いのはもちろん、能町さんのイラストや妄想、そして各エピソードの解釈がさらなる笑いを誘います。

    例えば、「少年の窓」という一編。

    休日のバスの中での、5歳ぐらいの男の子と、おばあちゃんの会話。そこでは「男子の人生のターニングポイントとなりかねない静かな事件」が起きていました。

    おばあちゃんがふと孫の社会の窓が開いているのに気づきました。おばあちゃんが優しく諭します。
    「あら、まあちゃん、社会の窓が開いてるじゃない」
    「社会の窓って何!?」
    (中略)
    「ここのことよ~」
    「うん、開いてるね!」
    (中略)
    「社会の窓が開いてたら、まあちゃんの大事なところが神様に持っていかれちゃうよー」
    (中略)
    「大事なところってなに!?」

    (本書p.44~45より引用)

    ここでおばあちゃん、大事なところが何かを小さな声でまあちゃんに教えてあげます。しかし、まあちゃんから返ってきたのは常識をくつがえす一言!

    「うーん………。そんなに大事じゃないなあ……」
    おばあちゃんが……いや、すべての男子が大事だと思っている箇所は、まあちゃんにとってはそんなに大事じゃないということが判明!

    (本書p.46より引用)

    これを聞いた能町さん。こう結びます。

    てゆーか。大事じゃないのか。それでいいのか?
    ……もしかしたらそれでいいかもしれないしね。まあちゃんにはまあちゃんの人生があるもんな。

    (本書p.47より引用)

    このように、ただ面白おかしいだけではなく、能町さんならではの含蓄を含む人間観察エッセイです。ぜひ手に取ってみてください。

    ただし、外で読むときは十分ご注意くださいね! 笑いをこらえきれなくなってしまう可能性がありますので……。

    本書がツボに入った方は、能町さんのほかのエッセイもおすすめです。

    オカマだけどOLやってます。
    著者:能町みね子
    発売日:2009年08月
    発行所:文藝春秋
    価格:756円(税込)
    ISBNコード:9784167773038
    逃北
    著者:能町みね子
    発売日:2016年10月
    発行所:文藝春秋
    価格:702円(税込)
    ISBNコード:9784167907167
    『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して能サポ
    著者:能町みね子
    発売日:2016年05月
    発行所:講談社
    価格:637円(税込)
    ISBNコード:9784062934046




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