〈インタビュー〉はらだみずきさん『サッカーの神様をさがして』 青春を通り過ぎてきたすべての人に贈るサッカー小説

2015年08月25日
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日販 商品情報センター「新刊展望」編集部
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〈はらだみずきさんの『サッカーの神様をさがして』文庫版がこのほど発売されました。単行本刊行時(2012年5月)に収録したお仕事場でのインタビューを再掲載します。〉

仕事場は「自宅から13歩で出勤できる」離れ部屋。天井が高く、木と白壁の素朴な風合いが印象的な山小屋風の内装だ。書棚にはサッカー本(実用書、ノンフィクション、小説、洋書や自費出版物まで)がずらり。ここで終日執筆に励み、週末には地元のサッカーチームで「草サッカー」を楽しむ。

“草小説家” 出身作家を自称する。
「書いては机の引き出しにしまう……その繰り返しだったんです。『サッカーボーイズ』が本になった後、先の見通しもなかったけれど、小説を書き続けるため、プロ作家の道に舵を切る決意をしました。遠回りしてきましたが、書き続けていたことは今の自分の財産です」

『サッカーの神様をさがして』は、出版社を辞めてサッカーライターに転身した40代の主人公が、サッカー部新設を目指した高校時代を私小説に書き始め─―という物語。
「現在ではなく自分の高校時代に設定することで、普遍的なサッカーの楽しさや変わらない友情を描きたかった」
青春を通り過ぎてきたすべての読者の胸を熱くするサッカー小説だ。

サッカーの神様をさがして
著者:はらだみずき
発売日:2015年08月
発行所:KADOKAWA
価格:691円(税込)
ISBNコード:9784041025925

 

創作の現場

はらだみずきさん仕事場大きめの机を2つ並べても余裕の広さ。左が執筆用、右が校正作業用。反対側の壁沿いに本棚が並ぶ。右手前は熱帯魚の水槽。「主人公が熱帯魚を飼うという設定の小説を書くために自分でも飼ってみたら、増えちゃって」、今や水槽7個に。なおもグッピーが増殖中。

地元サッカーチームのユニフォーム(山吹色の「36」)の隣は、「Jリーグ開幕の年に出版社の仲間と作った草サッカーチーム “カルチョバンビーノ(イタリア語でサッカーボーイズの意)” のもの。ずうずうしく10番をつけてました(笑)」

はらだみずきさん庭仕事部屋の外は庭。花壇に季節の花々を咲かせ(写真はマンサク)、畑で数種類の野菜を育て、舗装した一画では「息子と一緒にサッカー」。執筆の合間に一息入れる大切な空間だ。「夕方ここでビールを飲むのが楽しみなんです」


はらだみずきさんはらだみずき
1964年千葉県生まれ。法政大学卒。商社、出版社勤務を経て、2006年『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』でデビュー。「本屋大賞2007得票Point別イチ押し本!」として書店員に取り上げられ注目を集める。シリーズは『サッカーボーイズ13歳』『~14歳』『~15歳』『~卒業』と続く。他の著書に『スパイクを買いに』『帰宅部ボーイズ』『ホームグラウンド』『たとえば、すぐりとおれの恋』『ぼくの最高の日』『ここからはじまる』『波に乗る』『ムーンリバーズを忘れない』などがある。

サッカーボーイズ
著者:はらだみずき
発売日:2008年06月
発行所:角川書店
価格:555円(税込)
ISBNコード:9784043899012

(「新刊展望」2012年7月号「創作の現場」より)common_banner_tenbo

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