• 「丸まった靴下」がかわいい!?独特の着眼点が面白い渋谷直角のコラム集『コラムの王子さま(42さい)』:渋谷直角インタビュー【後編】

    2017年10月06日
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    日販 ほんのひきだし編集部「新刊展望」担当 猪越
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    文字と絵の“合成”から生まれるおもしろさ

    ――特別付録として、巻末には「かわいい王国図鑑」が収録されています。

    これは「LARME」という雑誌に連載しているものです。「LARME」は10代の女の子が読者なので、10代の女の子に僕の「かわいくない?」と思うものを提案する連載にしようと考えました。こっちでは「タクシー」とか「31日」といったテーマが気に入っています。これくらいの文章量(約800字)だとどうしても説明が少なくなるので、「この人は色々マズイな」って雰囲気が出てますね。

    ――ひとつのネタで、世界がこれだけ広がるのはすごいですね。

    自分の気持ちには正直に書いているんです。本当は「かわいい」と思っていないものを無理やりコラムのために何とかしようとはしていないし、この本の最初に収録された「とても」も、実際に自分の中でなんにでも「とても」とつけるブームがあったんです。そういうことが日常にいっぱいあって、そんな自分の生活には誠実に書いていますね。

    ――文章はもちろんですが、イラストも必見ですよね。渋谷さんが対象をどんなふうに擬人化して捉えているのかが、より伝わってきて面白いです。

    僕の場合、絵一発というよりは、文字との合成というか、絵も情報なんです。文章の本でも毎回絵は入れていますが、今回は特にふざけてますね。

    ――『奥田民生になりたい~』の実写化、コラムの書籍化ときて、9月には『デザイナー渋井直人の休日』が発売されました。50代おしゃれデザイナーの悲喜こもごもが描かれた日常コメディで、自意識のこじれ具合とその“あるある感”が痛面白い作品です。

    『奥田民生になりたい~』とも、『コラムの王子さま(42さい)』ともまた違う感じですよね。でもそれぞれ、アウトプットの仕方が少し違うだけで、モノの見方の根っこは同じなので、僕の中ではぜんぶフラットに愛おしいものとしてある、という感じなんです。

    僕の本はだいたいトイレとかお風呂で読むのに向いています。あまり考えずに読んでいただくのがおすすめですね。

    デザイナー渋井直人の休日
    著者:渋谷直角
    発売日:2017年09月
    発行所:宝島社
    価格:1,134円(税込)
    ISBNコード:9784800274786

    不惑を越えてなお、煩悩に悩むサブカル中年・渋井直人がおりなす、ペーソス溢れる日常を描いたショートストーリーの連発は、同世代だけでなく、広く読む者の心を突き刺すこと必至! ファッション誌『otona MUSE』にて連載中のコミックを書籍化。

    宝島社『デザイナー 渋井直人の休日』より〉

    細かいところもすごくこだわるタイプだという渋谷さん、『コラムの王子さま』のカバーにもこだわりが。折った部分が帯のように見えていて、開くと“言葉”たちが現れます。

    裏側はブックカバーになっています。デザイナーの方と「どうなっていたらかわいいか」を相談しながら作ったそう。

    本体も、コラムの内容にあわせて汗をかいているようなデザインになっています。


    渋谷直角 Chokkaku Shibuya
    1975年、東京都練馬区生まれ。1990年代後半にマガジンハウス「relax」誌でライターを務めながら、同誌で漫画も描き始める。著書に漫画『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール 完全版』『デザイナー渋井直人の休日』『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』、エッセイ『直角主義』『コラムの王子さま(42さい)』『ゴリラはいつもオーバーオール』など。「週刊SPA!」「CREA」「GINZA」「LARME」ほか連載多数。

    オンライン書店「Honya Club.com」限定! 渋谷直角さんのサイン色紙が抽選で当たります。
    「いつもハマっているものがある」という渋谷さん。『コラムの王子さま(42さい)』を作っているときは、渋谷さんの中で「空前のタコブーム」だったそう。本書には、「タコ」のコラムとあわせた描き下ろし漫画を収録。こちらもぜひチェックを!

    〉サイン色紙の応募についてはこちらhttp://www.honyaclub.com/shop/e/etenbo69a/

     

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