• 【グロ注意】食用クローン人間が製造されるディストピアミステリ!『人間の顔は食べづらい』

    2017年09月21日
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    日販 ほんのひきだし編集部 SxGxMxT
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    白井智之さんのデビュー作『人間の顔は食べづらい』文庫版が8月25日(金)に発売されました。

    2014年の第34回横溝正史ミステリ大賞で最終選考にまで残り、有栖川有栖さんと道尾秀介さんが絶賛したという本作。意味深なタイトルにインパクト絶大なカバーイラストから、文庫版でも注目を集めています。さて、その内容は……?

    人間の顔は食べづらい
    著者:白井智之
    発売日:2017年08月
    発行所:KADOKAWA
    価格:907円(税込)
    ISBNコード:9784041056134

    ※注意! ここからグロテスクな描写が登場します。

    ある政治家が、ホテルのバルコニーから墜落死する冒頭のシーン。彼の死に様を描写した文章が、本書の性質をよく表しています。

    幸いにも落下地点が灌木の植え込みだったため、死体を地面から剥がすのに苦労する必要はなかったが、皮膚や臓器の多くが破裂し、半径二メートルほどにわたって血液が迸っていた。第一発見者の青年によると、顔面には無数の小枝が突き刺さり、視神経ごと飛び出した眼球が提灯のように揺れていたという。

    これを読んで「ウゲ~」と思った方には、本書は少々過激すぎるかもしれません。なぜなら、本書にはこれと同等か、それ以上の残酷描写が何度も登場するのですから……。

     

    食用クローン人間が工場で製造・加工されるディストピア!

    冒頭のシーンが大丈夫な方や、「むしろもっとグロを!」という方は、ぜひ『人間の顔は食べづらい』を読み進めてみてください。

    時は20××年。世界的に蔓延した新型ウィルスが、爆発的な数の死者をもたらしていました。ヒトにのみ有効な抗ウィルス薬を開発した人類は、安全な食用の肉を確保するため、クローン人間にこの抗ウィルス薬を投与して飼育するようになります。

    主人公・和志はクローン人間を飼育する施設の作業員。彼の業務は育てた人間の首を切り落として発送することです。そんな和志には、ある秘密がありました。彼は、違法に自分のクローンを自宅で飼育していたのです……。

    ある日、首なしで出荷したはずの商品ケースに、生首が混入していたことが発覚します。犯人扱いされて取り調べを受ける和志。しかし、これはさらなる惨劇の序章に過ぎませんでした――。

     

    個性的なキャラクターも魅力的な本格ミステリ

    いかがですか? 最初は悪夢のような世界観に戸惑うかもしれません。しかし、ページをめくり続けてこの異様さに慣れるにつれ、巧みなミステリ作品として構成された物語が浮かび上がってきます。実は、本書の真価は、独特の世界観の上に組み立てられた緻密な謎解き要素にあるのです。

    伝説のパンクロッカーと同じ源氏名を名乗る風俗嬢。「~でごぜえやす」口調のクローン人間。屋内でもサングラスを取らない横柄な政治家。そして、人柄がコロコロと変わる主人公・和志……。往年のフィルム・ノワールのように強烈なキャラクターを揃えながら、物語はどこまでも錯綜していきます。

    張り巡らされた伏線とサスペンス、そしてどんでん返しのラスト。全ての謎が氷解した後のカタルシスを味わってみてください。

     

    『人間の顔は食べづらい』の読者は、ほかにどんな本を読んでいる?

    読者に強烈な印象を与える『人間の顔は食べづらい』。本書の読者は、他にどんな本を読んでいるのでしょうか? 『人間の顔は食べづらい』を購入した人が併読しているタイトルのトップ3をご紹介します(日販WIN+調べ)。

    本書が気に入った方は、以下の作品もチェックしてみてくださいね。

    出版禁止
    著者:長江俊和
    発売日:2017年03月
    発行所:新潮社
    価格:637円(税込)
    ISBNコード:9784101207414

    著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。

    新潮社公式サイト『出版禁止』より)

    イノセント・デイズ
    著者:早見和真
    発売日:2017年03月
    発行所:新潮社
    価格:767円(税込)
    ISBNコード:9784101206912

    殺されたのは三人だった。幸乃の元恋人だった男の妻とまだ一歳の双子の姉妹。なぜあの夜、火は放たれたのか? たったひとり幸乃の無実を信じ、最後まで味方であり続けようとする男。なぜ彼は、幸乃を信じることができるのか? すべてを知らされたときあなたは、真実を受け入れることができるだろうか? 衝撃指数極大値。圧倒的長編。

    新潮社公式サイト『イノセント・デイズ』より)

    豆の上で眠る
    著者:湊かなえ
    発売日:2017年07月
    発行所:新潮社
    価格:637円(税込)
    ISBNコード:9784101267722

    小学校一年生の時、結衣子(ゆいこ)の二歳上の姉・万佑子(まゆこ)が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微(かす)かな違和感を抱き続けている。――お姉ちゃん、あなたは本物なの? 辿り着いた真実に足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー。

    新潮社公式サイト『豆の上で眠る』より)




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