• 〈インタビュー〉真梨幸子さん『鸚鵡楼の惨劇』 “イヤミスの女王” の真骨頂!戦慄のミステリー

    2015年07月07日
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    日販 商品情報センター「新刊展望」編集部
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    〈真梨幸子さんの『鸚鵡楼の惨劇』文庫版がこのほど発売されました。単行本刊行時(2013年7月)に収録したお仕事場でのインタビューを再掲します。〉

    “イヤミスの女王”として人気を博す真梨幸子さんの書斎は、都心のタワーマンション。ペーパーレスを徹底追求した美的空間である。「片付けられないので、初めから物を置かないようにしているんです」。ファックス、プリンターは持たず、「紙を一切使わない」執筆生活。編集者とのやり取りは、原稿から数百枚に及ぶ校正刷りまですべて、紙に出力することなくデータで行う。「こういう生活を始めてから、物をあまり買わなくなりました」

    小説は、プロットを立てずに「ゴール地点が見えないまま」書き始める。「登場人物がひとり歩きして、語りかけてきて……。書いている間は夢遊病みたいな状態かも(笑)」。さまざまな要素をコラージュしながら物語を紡いでいくことも多い。

    ミステリー『鸚鵡楼の惨劇』では、「洋館」「鸚鵡」「花街」「80年代」「バブル」「スピリチュアリズム」等をコラージュした。物語は読むほどにおぞましいのに、ページをめくる手は衝撃のラストまでノンストップ。恐るべき吸引力、真梨作品の真骨頂なり。

    鸚鵡楼の惨劇
    著者:真梨幸子
    発売日:2015年07月
    発行所:小学館
    価格:788円(税込)
    ISBNコード:9784094061611

     

    創作の現場

    瀟洒な棚に本が少し。これは執筆中の作品の資料。それ以外は収納室に。執筆スタイルは、デジタルメモ「ポメラ」(写真手前の黒い機器)で「いつでもどこでも」。ノートパソコンは原稿の仕上げやインターネット検索で使う。「ポメラちゃんはワープロ専用機のような使い勝手。コンパクト&シンプルでストレスフリーです。集中できるし。パソコンではメールやツイッターに寄り道して結局進まないんです」。常時携帯するポメラにアイデアもメモする。「血まみれ、隣、寝室、みたいな単語だけでも(笑)」

    「ザ・タイガース」を始めグループサウンズの大ファン。DVDをBGM代わりに「かけっぱなし」状態。「映像は当時のアイドル映画。あの時代の風俗を知るのにも役立ちます」。『鸚鵡楼の惨劇』でもグループサウンズは重要なファクターとして登場する。

     


    真梨幸子  Yukiko Mari
    1964年宮崎県生まれ。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』が口コミで話題となり、大ベストセラーに。『女ともだち』『ふたり狂い』『みんな邪魔』『あの女』『インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実』『人生相談。』『5人のジュンコ』『お引っ越し』ほか著書多数。


    (「新刊展望」2013年9月号「創作の現場」より)
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