本州の99%が横浜駅化!?自己増殖する横浜駅と人類の攻防を描いた『横浜駅SF』が書籍化・漫画化

2017年01月02日
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ほんのひきだし編集部 浅野
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舞台は日本。改築の続く横浜駅が自己増殖を始めて100年、ついに本州の99%を覆うまでに膨張した。〈エキナカ〉では生体認証から支払いまで“Suika”がネットワークの基盤となっており、自動改札によって徹底した統治が行われていた。

横浜駅1415番出口の下りエスカレーター下にある〈Suikaを持たない者たち〉の集落・九十九段下に生まれ育った主人公のヒロトは、何らかの理由でエキナカから追い出された人々との出会いから、5日間限定で使える“18きっぷ”を手に「横浜駅の42番出口」を目指す……。

 

「第1回カクヨムWeb小説コンテスト」でSF部門大賞を受賞した『横浜駅SF』が12月24日(土)に書籍化され、続いて12月26日(月)より「ヤングエースUP」にてコミカライズの連載がスタートしました。著者は柞刈湯葉さん、コミカライズは新川権兵衛さんが担当しています。

「駅が自らどんどん増殖して日本を侵食していく」というぶっ飛んだストーリーではありますが、登場するモノは「自動改札」「Suika」「18きっぷ」など私たちの身近なものから想像できるものばかりで、設定はかなり緻密。現実の横浜駅も100年以上前の開業以来工事が続いており、おそらく横浜駅の最終形態を想像している方は多くないはずです(というより、具体的な完成イメージというのはないのだそう)。もしも横浜駅自体が自身を拡大していったとしたら、一体どんなふうに領域を広げるか? このように一見荒唐無稽に思われる設定が、想像以上にリアルでダイナミックに展開されていくところが本作の魅力です。

横浜駅はなぜ、どのように増殖しているのか?
横浜駅の中はどうなっているのか?
電車は走っているのか?
横浜駅になっていない地域はどんなふうなのか?
42番出口には何があるのか?
そして、物語のゴールはどこにあるのか?

疑問はたくさんあるかと思いますが、少しでも気になった方はぜひ読んでみてください。SF好きの方なら「これ本当にSF小説だ!」、SFが苦手な方は「こんなに読みやすいSF小説があったのか」と思うはずですよ。

書籍版には「カクヨム」で連載されていたものに加えて書き下ろしが収録されており、「四国」のエピソードはここでしか読めません。またアニメーター・イラストレーターの田中達之さんによるイラストや、設定資料も楽しめます。

横浜駅SF
著者:柞刈湯葉
発売日:2016年12月
発行所:KADOKAWA
価格:1,296円(税込)
ISBNコード:9784040721576

なおコミカライズは現在第1話が公開されており、次回更新は2017年1月3日に予定されています。

〉ヤングエースUP『横浜駅SF』
https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000031/

『横浜駅SF』特設サイト http://yokohamaekisf.kadokawa.co.jp/


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