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これまでに読んできた漫画の中から、自分にとって学びになったと思うものを選ぶ「これが俺の学習マンガだ!」。この連載では各界注目の人に、ご自身にとっての「学習マンガ」を選んでいただき、選んだ理由とともにランキング形式でご紹介しています。
第4回の選者はクリエイティブカンパニー「東京ピストル」の代表取締役で、編集者の草彅洋平さん。草彅さんは博識で知られ、あらゆる話のネタに対応できることから「トークのイチロー」という異名もお持ちだそうです。そんな草彅さんにとっての「学習マンガ」は、一体どんなものなのでしょうか?
草彅洋平(株式会社東京ピストル代表取締役、編集者)
1976年、東京都生まれ。あらゆるネタに対応、きわめて高い打率で人の会話に出塁することからついたあだ名は「トークのイチロー」。編集を軸に「世界を編集する」会社、株式会社東京ピストルの代表として、メディアからまちづくりまで、幅広く企画立案・運営等を手がける次世代型編集者として活躍中。
こち亀のような人生を送っています。
RT 草彅 洋平さんの「学習マンガ」1位は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』だ! https://t.co/P9uuCExqAD #俺の学習マンガ— 草彅洋平_なぎニャン (@TP_kusanagi) 2016年12月8日
派出所に勤める両さんこと両津勘吉はなによりもお金儲けが大好きな型破りなお巡りさん。そんな両さんが、超絶セレブの中川・麗子、超堅物上司の大原部長、他にも大勢いる超個性豊かなキャラ達と繰り広げるドタバタ人情ギャグを繰り広げるぞ!!
「こち亀」はビジネス書だと思うんです。両さんは毎回、いろんなアイデアで一発当てようとする。そして一発当てた後、必ず失敗して破産する。みんなの考えないギリギリを攻める両さんの姿勢は、そのまま今の僕のビジネススタイルにも通じます。一発当てた後、いつの間にか傲慢になってしまって、失敗しちゃうところも(笑)。
でも、勝負しないと何も生まれない。僕が人生で一番影響を受けた漫画です。
生物学者である(博物学者、民俗学者でもある)南方熊楠の伝記です。この『猫楠』を地元の図書館でたまたま手に取って読んだことをきっかけに、南方熊楠という人物の魅力を知り、以降、関連の書籍をたくさん読みました。
書籍を読んでから改めて『猫楠』を読み返してみると、水木先生がいかに熊楠のことを詳しく調べ、丁寧に描いているかがよく分かります。熊楠の研究対象のことはもちろん、彼が生きた当時の日本の様子についてもよくわかる名作です。
「歴史」について学べる漫画です。中学1年生の時に兄から借りてハマり、歴史に興味を持つようになりました。『マスターキートン』のおかげで、一番好きな科目が世界史に。大学受験でも世界史を選択しました。今でも歴史が大好きで、歴史モノの漫画や書籍をよく読みます。
考古学の知識だけでなく、「筋肉をほぐすにはグレープフルーツジュースが良い」等、知っていると自慢したくなるような小ネタが満載であることや、作者の歴史への愛情をひしひしと感じるところも大きな魅力です。
草彅洋平さんより:
興味も関心も無いのに「なんだか知らないけれど、やらなきゃいけないもの」として勉強をするのって、つまらないですよね。そんな状態で必死に勉強したとしても、ある時ふと「でも、これって何のために勉強しているんだろう」と思ってしまう。
大事なのは、まず興味を持つこと。例えば、数学が苦手な人が有名な数学者の半生を漫画で知って、その人物の魅力に惹かれたら、「じゃあその人が熱中した数学ってどんな学問なのかな?」と興味を持つことだってきっとあるはず。漫画をはじめとするさまざまなカルチャーは、多くの人に好きになるきっかけを提供し、数え切れない憧れを喚起していると思います。僕も間違いなく漫画に大きな影響を受けたひとりです。
「これが俺の学習マンガだ!」は、日本財団が主催する「これも学習マンガだ!」 の連動企画。「これは自分にとって学びになった」「新しい世界を知った」という作品をランキングにしてWeb上に投稿し、SNSでシェアすることができます。なお投稿された作品やランキングは集計され、「総合ランキング」として2017年1月に発表される予定です。