人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

  1. HOME
  2. 本と人
  3. ほん
  4. 人生を変えるきっかけは「ヤバい人」のそばにある!ベストセラー連発の編集者・箕輪厚介の『怪獣人間の手懐け方』【総合3.8】

人生を変えるきっかけは「ヤバい人」のそばにある!ベストセラー連発の編集者・箕輪厚介の『怪獣人間の手懐け方』【総合3.8】

怪獣人間の手懐け方(クロスメディア・パブリッシング)箕輪厚介

怪獣人間の手懐け方
著者:箕輪厚介
発売日:2023年09月
発行所:クロスメディア・パブリッシング
価格:1,738円(税込)
ISBNコード:9784295408796

 

『怪獣人間の手懐け方』の要点

1.怪獣人間とは、世の中を動かし、多くの人に影響を与える人たちである。彼らは魅力的でカリスマ性があり、とてつもない才能を持っている。だが同時に、非常識で予測不能な動きをする怖い存在でもある。

2.怪獣人間と付き合うメリットは、いい案件にいち早く出会えることと、自分の限界値が上がることである。

3.怪獣人間と渡り合うには、「仁義を通すこと」「自分を磨いて会話と思考の粒度を合わせること」が必要だ。また、自分をしっかり持ち、相手の色に染まらないようにしたい。

 

『怪獣人間の手懐け方』レビュー

ビッグモーターの元幹部・中野優作氏による『クラクションを鳴らせ! 変わらない中古車業界への提言』が発売されたのは2023年8月末。折しも世間はビッグモーターの不正疑惑一色になっているときだった。

この本を編集したのは、本書の著者である箕輪厚介氏。本の制作は不正が明らかになる1年以上も前から始めていたが、「ここぞ」というタイミングで仕掛けたのだという。本作以外でも、『多動力』(堀江貴文)、『メモの魔力』(前田裕二)、『死なばもろとも』(ガーシー)など、箕輪氏の担当作はいずれも大ヒット。普通は近づけないようなビッグネームたちを口説き落とし、次々と話題作を生み出す手腕に注目が集まっている。

本書はそんな箕輪氏の“仕事術”を明かした一冊である。「怪獣人間」とは一言で言えば「天才」であり、強烈な個性と才能、バイタリティを持っている人たちのことである。とてつもないパワーを持つ怪獣人間たちと付き合い、一緒に仕事をするには「トリセツ」がいる。独自のルールで動いている彼らには、世間の常識が通用しないからだ。本書では箕輪氏が自ら会得した「怪獣人間のトリセツ」が、ここでしか聞けない裏話とともに紹介されている。

「怪獣人間」はジャンプ台のようである。階段を一段ずつ上っていては見えない、突き抜けた景色を見せてくれる存在。だけど、ジャンプ台に乗るには勇気がいるし、扱い方を知らないとケガをする。

「怪獣人間とは縁がない」という人も、ぜひ一読を。世界を動かす怪獣人間たちが、どう考え行動しているか。それを知るだけでも価値がある。

 

『怪獣人間の手懐け方』が気になる方におすすめ

読むだけで人間力が高まる88話
著者:「ニューモラル」仕事と生き方研究会
発売日:2023年05月
発行所:モラロジー道徳教育財団
価格:1,100円(税込)
ISBNコード:9784896392883