まっすぐ帰りたくない時もある…… そんな日には道草を食おう!

2015年04月17日
楽しむ
フォーリー(Honya Club.com)
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道草食ってるっけ?

小学生のころの下校時、誰だって石を蹴っ飛ばしながら帰ったことがあると思う。時間を食って帰っていたと思う。でも最近、蹴っ飛ばし記憶ってあまりない。道が舗装されてきたから? 都会に出てきたから? きっとそれもあるんだろう。でもたぶんあのころのあの道に戻っても、わたしたちは石を蹴飛ばさない。

大人になったわたしたちもまっすぐ帰らないことはある。帰りたくないときもある。ぶらぶら知らない道を歩いたり、ふらふら気になるお店を見てみたり。でもそれは散歩であり、寄り道である。道草じゃあ、ない。

小学生の三年生か四年生くらいのとき、わたしはある友達と二人で帰る機会が増えた。きっかけなんてわからないし、覚えていない。でもわたしたちは下校の途中、道端に生えている草をちぎって相手のランドセルにこっそり乗せはじめた。どれだけひっそりと乗せて、どこまで気づかれずに帰れるか。喋りながら、他の余計なことをしながら、わたしたちは機会をうかがい、相手のすきを見つけ、今日はそんなことをするつもりないからってフリをして、草をちぎって相手のランドセルに乗せた。道草を食っていた。

「それ楽しいの?」

あのころのわたしたちに尋ねたら、わたしたちはきっと首をかしげた。「楽しい」と即答はしなかった。

いま、大人になってお金は増えた。便利になった。昔よりやりたいことはやれるようになった。昔届かなかった場所にいけるようになった。だけどわたしは尋ねてみたい。

「それは昔の道草より楽しいの?」

きっと、わたしたちは即答できない。

もちろん目的はなにをするにしても大事だ。

なにかを求めて、わたしたちは目的を持ってやりたいことをする。でも昔を振り返ってみて、いまわたしは思う。
たまには、道草食ってもいいんじゃない?

神明解ろーどぐらす
著者:比嘉智康
発売日:2010年03月
発行所:メディアファクトリー
価格:626円(税込)
ISBNコード:9784840132503

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