「ありがとう」と言われる雑誌 文・「Pre-mo」「Baby-mo」編集長 山口香織

2015年06月11日
楽しむ
日販 商品情報センター「日販通信」編集部
Pocket

おなかの中の赤ちゃんは妊娠6か月くらいになると耳が聞こえ始めているそうです。まだママのおなかのふくらみは、人によりますがポッコリぐらい。赤ちゃんの体重も500gぐらいの大きさという段階です。そして、8か月ぐらいには「声の主」が聞き分けられると言われています。おなかの中は案外静かではないそうで、ママの心臓の音、腸が動く音など赤ちゃんはいろんな音に囲まれています。そして、羊水につつまれているので、外から聞こえる音は水の中に潜ったときのような感じで、普通に私たちが聞いている声とはだいぶ違っているそうです。

それなのに、生まれたばかりの赤ちゃんにママの声を聞かせると、ほかの女性の声とは違う反応をするというのです! おなかの中で水中のような状況で聞く声と、生まれてきてからの空気を通して直接聞こえる声。まったく違う響きでしょうが、生まれたばかりの赤ちゃんはママの声が分かるのです。

そして、おなかの中の赤ちゃんに聞かせる声はトーンが重要だそうです。やさしい声で語りかけると赤ちゃんもゆったりしていますが、怒っていたりケンカをしている声だと赤ちゃんもギュッと縮こまってしまうそうで。おなかの中でおだやかな気持ちで過ごしていた子は、育てやすい子になると。

 

……しまった!

 

このことを、自分の子どもはもう生まれた後に知りました。ケンカの声も、怒っている声もたくさん思い当るし、意識して話しかけたことなんて無かった。自分の反省を込めて「Pre‐mo(プレモ)」の読者のみなさんにはお伝えしていこうと思います。

 

私たちの雑誌ではまずは「Pre‐mo」で妊娠中のプレママさん、「Baby‐mo(ベビモ)」で2才ぐらいまでの赤ちゃんのいるママのための情報をご提供しています。読者のみなさんは、たくさんの「はじめてのドキドキ」をリアルタイムに過ごしています。そんなママたちに「知っておいたほうが絶対いいよ」ということをお伝えするのが仕事と思っています。

読者さんからのアンケートに日々目を通していますが、「助かりました」「ギモンが解消しました」といったお声をたくさんいただき、非常に嬉しく思います。そして、ときどき「ありがとうございます」というお言葉をいただきます。雑誌をつくっていて読者の方から「ありがとう」と言っていただくなんて!!!

 

妊婦雑誌、育児雑誌は「学年誌」と同じで、1~2年でどんどん読者が入れ替わっていきます。新しくママになる人が入ってきて、子どもの成長とともに卒業していく。編集部のメンバーはそれほど入れ替わっていくわけではないので、いつも「はじめて知る人が何を知りたいか」ということを忘れないように気をつけています。

 

「妊娠して、ママになる」。女性の人生の中でいちばんの激動のときかもしれません。抱えきれないぐらいに幸せがあふれる日もあれば、不安や重荷に疲れてうちひしがれる日もあるかもしれません。でも、振り返ったときにきっと多くの人が「あの頃が懐かしい」そう思える時代だと思います。そんな時代を少しでも、笑顔多めに過ごせるお手伝いが、ほんの少しだけでもできたら、こんな幸せなことはないと思っています。

 

主婦の友社「Pre-mo」「Baby-mo」編集長 山口香織 ―YAMAGUCHI Kaori
兵庫県神戸市出身。大学卒業後、主婦の友社に入社。「Ray」編集部などを経て、2012年より現職。

「Pre-mo」「Baby-mo」
妊娠期~産後の子育てを楽しむ情報を掲載。おしゃれで前向きなママたちの、今の「知りたい!」にビジュアルで分かりやすく答えることをコンセプトにしている。最新号「Pre-mo」夏号(4月15 日発売)は付録にマタニティヨガDVDつき。

Pre‐mo (プレモ) 2015年 05月号
著者:
発売日:2015年04月15日
発行所:主婦の友社
価格:740円(税込)
JANコード:4910077950558

(「日販通信」2015年5月号「編集長雑記」より転載)

Pocket

タグ
  • ほんのひきだし公式Instagram

    ほんのひきだし公式Instagram
  • 関連記事

    ページの先頭に戻る