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「元カレが生きていることを許す」レディになるための350か条が受けている理由とは?

2016年10月14日
楽しむ
日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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女子力、婚活、妊活、ブ活、ワークライフバランス、おひとりさま、ゆるキャリ……。女性の生き方を取り上げた本は、実にさまざまです。

そんな中、発売から1年半もの間売れ続けているのが『レディ・レッスン』(原題「Adulting: How to Become a Grown-up in 468 Easy(ish) Steps」)。アメリカで10万部を超えるベストセラーとなり、日本でも現在、22刷・8万6千部にまでなっています。

レディ・レッスン
著者:ケリー・ウィリアムズ・ブラウン 鹿田昌美
発売日:2015年05月
発行所:大和書房
価格:1,512円(税込)
ISBNコード:9784479783213

これだけ世に「なりたい自分になるための本」が溢れている現在において、あまり知名度の高くない著者の本がこれだけ売れているのは、なぜなのでしょうか?

今回は、『レディ・レッスン』の翻訳・発行を手掛けた大和書房の皆さんにお話を伺いました。

 

今回ご協力いただいた方

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(右から)大和書房 営業部 副部長 山田健一郎さん
同 編集部 白井麻紀子さん
同 営業部 販売促進課 井坂優子さん

 

「ブリジット・ジョーンズ」の実践編?

―『レディ・レッスン』を拝読して、「元カレが生きていることを許す」というアドバイスに特に衝撃を受けました(笑)。それにしても発売から1年4か月ずっと売れ続けているって、すごいですね。

Lesson304 元カレが生きていることを許す

元恋人は、あなたの願いに反して、この世に存在し続けます。抵抗があるのはわかります。彼がアフガニスタンの寒い山奥に引っ越して、世捨て人として新たな人生をスタートさせ、乾燥したヤクのフンをせっせと集めて収入の足しにすればいいのに、と願うのは当然です。でも、その人が目の届く範囲で生活を続ける可能性は高く、いつかは他の誰かとデートするという事実を受け入れた方が、心の平安につながります。

(『レディ・レッスン』より)

井坂:ありがとうございます。アドバイスの内容には、Twitterでもかなり反響があったんですよ。知名度がそれほど高くない著者で、かつ初めての著作ということを考えると、異例の売れ行きです。今も毎日20冊、30冊と売れています。女性向けの自己啓発書って「新刊命!」みたいなところがあるんですよ。鮮度が重要なジャンルで、これほど長い間売れ続けている本はなかなかありません。発行元としても驚いています。

―人気を維持している理由は、どこにあるんでしょう?

白井:「大人としてちゃんとしなくちゃ」という読者の思いをあおるところと、完璧じゃない自分自身に共感してくれる「ゆるさ」とのバランスが絶妙なんだと思います。例えば「『世間に見えるのは自分の外側だけ』と心得る」「シーツを洗濯しないで使える限界は二週間」など(笑)、内容にリアリティがあって、著者のユーモア、ユニークさも感じられますよね。また、項目は350と多いですが一つ一つが短いので、Twitterのような短文に慣れている若い世代に受け入れられやすかったのではないかと思います。

井坂:書店で自己啓発書の売場に立つと、「今のままの自分ではダメなんじゃないか」という気持ちになるんですよね。雑誌を読んでいても、「結婚して、経済的基盤がしっかりしていて、子どもが3人いて、家はピカピカで……」というロールモデルを前に、欲張りにならざるを得ない読者は多いと思います。ただそうは思っても、実際にはなかなか、そうなれない自分がいる。自分の目指す姿と、そうでない自分とのギャップを感じてしまうんです。そのギャップを埋めるものとして、この本のゆるさがフィットしたんじゃないかと思っています。

山田:多くの女性の共感を得たものに映画の「ブリジット・ジョーンズの日記」がありますが、『レディ・レッスン』はその実践版のような本です。その雰囲気がよかったのではないかと考えています。

ブリジット・ジョーンズの日記
アーティスト:レニー・ゼルウィガー
発売日:2012年04月13日
発行所: ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
価格:1,543円(税込)
JANコード:4988102050603
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