中毒性高すぎ!筆ペン1本でできる仏像の「なぞり描き」にハマる人が続出

2016年09月17日
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日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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「大人の塗り絵」ブームが止まりません。この1年で書店での売り上げは約5倍に(2016年5月9日放送のNHK「特集ダイジェスト」より)。美しい色彩と作品を完成させる喜びに、塗り絵はフランスやアメリカなどでも大変人気です。

しかし日本では今、新たなブームが生まれています。それが、筆ペン1本で下絵をなぞる「なぞり描き」。

『心やすらぐ仏像なぞり描き』は昨年11月に初版8,000部で発売後、三省堂書店や丸善など大手書店での仕掛け販売が相次ぎ、発行部数は現在7万5,000部。続編の『心やすらぐ国宝仏像なぞり描き』も好評で5万部を突破し、「心やすらぐ仏像なぞり描き」シリーズは累計で17刷・12万5,000部となっています。

心やすらぐ仏像なぞり描き
著者:田中ひろみ
発売日:2015年11月
発行所:池田書店(新宿区)
価格:1,080円(税込)
ISBNコード:9784262145471
心やすらぐ国宝仏像なぞり描き
著者:田中ひろみ
発売日:2016年06月
発行所:池田書店(新宿区)
価格:1,080円(税込)
ISBNコード:9784262145495

一見、塗り絵ほどの華やかさはないように思われる「なぞり描き」。一体なぜこんなに人気なのでしょうか?

今回は「なぞり描き本」のフロントランナーである、『心やすらぐ仏像なぞり描き』発行元の池田書店の方にお話を伺いました。

 

今回ご協力いただいた方

池田書店野口様・仲田様

(左から)池田書店 編集部 仲田恵理子さん、同 営業部 部長 野口英之さん

 

『仏像の塗り絵とかないの?』という問い合わせがきっかけ

―まずは、「なぞり描き」の本を出そうと考えたきっかけを教えていただけますか?

野口:お客様から「仏像の塗り絵とかないの?」というお問い合わせがあったと、名古屋にある書店の店長さんから聞いたのがきっかけです。とは言っても、単純に仏像を塗り絵にしたのではほとんど一色だけになってしまう。そこで仏画や仏像を見ながら筆で描く「写仏(しゃぶつ)」にしようということになったんです。「写仏」の本はこれまでにもありましたが、もっと気軽にできる、柔らかいイメージのものを作りたくて「なぞり描き」にしたんです。

―実際になぞり描きをやってみたんですが、思っていたより描きやすいなと感じました。

仲田:すでに売られていた写仏の本は、下絵の上に薄紙を乗せてトレースするというタイプのものでした。一方弊社の商品は、本にそのまま書き込めるように「HS画王」という、厚手のしっかりした用紙を使っています。でも厚みのある紙は、インクの乗りがよくなくて。読者の方が気持ちよく描ける線の色と、なぞり描きに適した濃さを求めて、印刷所の現場担当者とテストを重ねました。製本にもこだわっていて、「PUR製本」という開きがよくて丈夫で長持ちする製本方法を選んでいます。絵は太めの線でほぼ統一し、細かい線は適度に省略して描いていただいて、なぞりやすさを追究しました。

―なるほど、そんな工夫があったんですね!

仲田:実は、複雑な細かい線よりもシンプルな長い線のほうがなぞるのは難しいんです。例えば螺髪(らほつ)などは、線がたくさん集まっているので多少ごまかすことができますよね。でも線の少ないシンプルな絵は、線が1本よれるだけでかなり目立ってしまいます。ですからなぞり描きには、精神を集中させること、心を落ち着かせることが必要です。一種の修行のような感じですね。なので制作にあたっては、描きやすさを何よりも重視しました。

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