• 松雪泰子、橋本愛、成海璃子ら豪華キャストが出演!川端康成『古都』が現代版で蘇る

    2016年09月08日
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    きいろねこ(日販 販売企画部)
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    「伝統」と「革新」。守るべきものと、変わっていくもの。いつの時代も、この二律背反の中で皆、もがき苦しむ――。

    言わずと知れた日本人初のノーベル文学賞受賞者・川端康成の傑作『古都』。これまで2度にわたって映画化され山口百恵さんの引退作品となったことでも知られている本作が、今回、原作の主題を引継ぎつつ20数年後を舞台に描いた“現代版”として、3度目の映画化を果たしました。

     

    川端康成の名作『古都』

    古都 改版
    著者:川端康成
    発売日:2010年01月
    発行所:新潮社
    価格:562円(税込)
    ISBNコード:9784101001210

    捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない……。

    新潮社公式HP『古都』より)

    原作は「朝日新聞」で1961年から62年にかけて連載されたもの。この連載中に川端康成は文化勲章を受章しており、その記者会見の際、作品についてこのように語っています。

    「古い都の中でも次第になくなってゆくもの、それを書いておきたいのです。京都はよく来ますが、名所旧蹟を外からなでていくだけ。内部の生活は何も知らなかったようなものです」

    川端は『古都』の執筆のため、京都に邸宅を借りています。外から見えるものと内に入ってみて初めてわかることには、大きなかい離がある。当たり前のことかも知れませんが、この発言は彼が身をもって感じたことだったのでしょう。

     

    現代版「古都」の内容は?

    さて、現代版「古都」はどのような内容となっているのでしょうか?

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    舞台は変わらず古都・京都。悠久の歴史をたたえる街並、行き交う着物姿の人々、年々増える観光客……。映画「古都」では一見華やかに見えるこの都が抱える「ある悩み」が描かれます。

    主人公は、原作『古都』から20数年が経ち、成長して母となった千重子。京都・室町に代々続く佐田呉服店を継いで20年、同じ暮らしを守り続けています。しかし町は再開発が進み、古くから付き合ってきた職人たちは次々に廃業。呉服店の商売も上向きではなく、千重子自身もよその商売を手伝いながら生計を立てています。「土地を売ってマンションにしないか」と不動産屋が押しかけてきたり、娘に店を継がせたいと思いながらも「本当に正しいことなのか」と自問自答したり。変わりゆく時代を感じながら、日々思い悩んでいます。

    そんな中、千重子の娘・舞は就職活動の時期にさしかかり、「自分が何をしたいのか」がということに悩んでいます。由緒正しい家に育ったことに感謝しつつも、窮屈に感じて友達や両親の声にさえ心を閉ざす舞。一方、千重子の双子の妹・苗子の家でも、絵画を志してパリに留学している一人娘・結衣が「自分が何を描きたいのか」が分からなくなり苦しんでいます。

    京都とパリ。日本とフランスの「古都」。この2つの都市で、若い2人は母から何を受け継ぐのでしょうか――?

     

    松雪泰子さんが双子の「千重子」「苗子」を一人二役で演じる

    主演は、今や日本を代表する演技派女優の一人となった松雪泰子さん。双子の千重子と苗子を一人二役で演じ、旧家の歴史と新しい世代とのバランスに悩むキャラクターと、歴史と近代化の板挟みになりながら新しいあり方を模索している京都という町を、見事にオーバーラップさせています。

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