• 今見ているあなたの手は、本当にあなたの手?『クラインの壷』がリアルすぎて四半世紀前の小説とは思えない

    2016年07月26日
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    きいろねこ(日販 販売企画部)
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    「クラインの壷」とは、表面をたどっていたはずなのに裏面にたどりついてしまう、いわば立体版“メビウスの帯”。もしあなたがクラインの壷の上に立っているとしたら、それが裏か表かは誰にも分からない。むしろ裏も表もない、何もかもが『ONE PIECE』のMr.2ボン・クレーよろしく「あやふや」である……。

    自分の置かれている世界が現実か仮想か区別できなくなり、精神崩壊が進んでいく……その怖さを描いた『クラインの壷』という小説をご存知でしょうか?

    クラインの壷
    著者:岡嶋二人
    発売日:2005年03月
    発行所:講談社
    価格:823円(税込)
    ISBNコード:9784062750172

    『クラインの壷』は、徳山諄一さんと井上泉(井上夢人)さんのコンビ「岡嶋二人」によるSFミステリ。視覚や触覚など、人間の持つあらゆる感覚を完璧に再現したVRゲームのテストプレイヤーとなった青年が、ゲームにのめり込み現実世界と仮想世界の間をさまよう……というストーリーとなっています。

    驚くべきは、これが1989(平成元)年に刊行された小説だということです。1989年はゲーム史でいうならば、任天堂からゲームボーイが発売された年。ゲームソフトでは「天外魔境」(ハドソン)や「MOTHER」(任天堂)が発売された年です。

    しかし『クラインの壷』は、四半世紀以上前の作品であることを微塵も感じさせません。むしろ現実と仮想の区別がつかなくなる恐怖は、第2次VRブームの今だからこそ実感を伴います。あなたもきっと、読み終えた時に「今自分がいるここは、本当に現実世界なのだろうか」と疑わしくなり、足元からのぼってくるような怖さを感じることでしょう。

    ミステリ好きの間では名作として知られる『クラインの壷』ですが、四半世紀の時を経た今、全国の書店で売れ行きに火がついています。

    ▼『クラインの壷』の売れ行き(日販 オープンネットワークWIN調べ)

    クラインの壺

    仕掛けの様子

    (写真協力:オリオン書房ノルテ店)

    うだるような暑い夏の日々を持て余しているあなた、ひんやりするにはピッタリの『クラインの壷』を、ぜひ一度手にとってみてください。

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