校了まで悩み続ける!?ノンフィクション作家・髙橋秀実さんの仕事場訪問

2016年05月31日
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日販 ほんのひきだし編集部「新刊展望」担当
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原発問題や性差、名門校の弱小野球部から自らのルーツ探しまで、丹念な取材と独自の視点でさまざまなジャンルをテーマにノンフィクションを執筆する髙橋秀実さん。

最新刊『人生はマナーでできている』では、おじぎや電車、ニオイ、結婚などを切り口に、「マナーとは何か」について掘り下げていく。

この日は出版元・集英社の会議室で、編集者と念校(念のための校正刷り)をチェック中。「何回もゲラを見ていると、書き手である私自身が“何が言いたいのかよくわからない”と愕然とするんです(笑)。初校、再校、校了まで悩み続けるものですから、編集者に“これでいいんです”と言ってもらえると、やっと大丈夫かなと思えるんです」

マナーとは「やり方」のこと。「我々は何かをする時に、マナー(という名のルールやしきたり)を守らなくてはいけないと思いがち」。それよりも、ちゃんと相手と向き合った、「笑う」「食べる」といった行為(=やり方)自体が大事なマナーなのではないか。そんなマナーの本質を大いに考えさせられる一冊だ。

人生はマナーでできている
著者:高橋秀実
発売日:2016年04月
発行所:集英社
価格:1,620円(税込)
ISBNコード:9784087816099

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撮影中も「つい真剣になっちゃうな」と言いながら、編集者と原稿の最終確認を行なっていく。本作には、礼法の権威や臭気判定士といった専門家とともに、市井の人々も多く登場。そのユニークなエピソードの数々に、どうやって取材対象を見つけるのか伺うと、「常に5、6テーマを並行して取材しているので、別件の取材時に“ところで”とマナーについても話を聞きました。取材対象は見つけるものではなく、気づくことなんです」。

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奥様に「愛用させられている」ラベンダーオイル。同窓会に行く際、「虫(女性からの誘惑)除けに」と全身に塗り込められたそう。「妻の気配を感じて、調子のいいことは言わなくなります。効果抜群」


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髙橋秀実 Hidemine Takahashi
1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、ノンフィクション作家。『ご先租様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。他の著書に『TOKYO外国人裁判』『素晴らしきラジオ体操』『からくり民主主義』『男は邪魔!』『損したくないニッポン人』『不明解日本語辞典』など。

ご先祖様はどちら様
著者:高橋秀実
発売日:2014年09月
発行所:新潮社
価格:562円(税込)
ISBNコード:9784101335568
弱くても勝てます
著者:高橋秀実
発売日:2014年03月
発行所:新潮社
価格:529円(税込)
ISBNコード:9784101335551
不明解日本語辞典
著者:高橋秀実
発売日:2015年11月
発行所:新潮社
価格:1,512円(税込)
ISBNコード:9784104738052

(「新刊展望」2016年6月号「創作の現場」より転載)

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