出版界の革命児・見城徹による『たった一人の熱狂』―すべての達成は、たった一人の熱狂から始まる

2016年05月20日
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日販 ほんのひきだし編集部 「新刊展望」担当
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〈出版界の革命児・見城徹さんによる、仕事に熱狂し圧倒的な結果を出すための55の言葉を収録した『たった一人の熱狂』。文庫完全版の発売にあわせ、担当編集者の方に作品ガイドを寄せていただきました。〉

たった一人の熱狂
著者:見城徹
発売日:2016年04月
発行所:幻冬舎
価格:702円(税込)
ISBNコード:9784344424593

 

すべての達成は、たった一人の熱狂から始まる

僕が編集者を目指したのは、『編集者という病い』(見城徹著)を読んだからだ。尾崎豊、村上龍を始め「僕が熱狂した作品は全てこの人が手掛けていたんだ!」と驚き、編集者・見城徹の伝説に憧れた。

数年後、双葉社で編集者になったばかりの僕は、見城さんが755を始めたのを知った。見城さんのトークルームは、明らかに異質な空間だった。過剰で濃密な見城さんの言葉は僕を含め多くのユーザーを次々と虜にしていった。僕は仕事の時も、トイレの時も、ご飯の時でさえもスマホに噛り付いて見城さんの755をむさぼる様に読んでいた。嫁には「スマホと結婚しろ」と言われたが、誰の声も耳には入らなかった。次第に、この755の見城さんの言葉を元に一冊の本を作りたいと考え始めていた。そして「本にさせてください」と書き込み、すぐに手紙を出し、見城さんに会いに行った。

見城さんとの編集作業はまさに熱狂の日々だった。初めて見城さんにインタビューして以来、もう他の仕事は何も手に付かなくなった。見城さんの言葉が脳の中で繰り返され、その言葉の前では、他のいかなる原稿もクソに思えた。「野心なんて豚に食われろ」「癒着に染まれ」「金が全てだ」。強烈過ぎる言葉と、その言葉を凌駕する凄まじい伝説に熱狂し、本というカタチに落とし込んでいった。嫁に「見城さんと結婚しろ」と言われ始めた頃、『たった一人の熱狂』は双葉社から出版された。

その半年後、僕は結婚ではなく、幻冬舎に転職をした。わずか3メートル先にいる著者が4つの新しいテーマを加筆し、見城徹が初めて幻冬舎から出す著書、『たった一人の熱狂』文庫完全版が完成した。「文庫版のあとがき」と秋元康さんの解説も是非読んで欲しい。たとえ幻冬舎をクビになっても、この本を出せただけで、もう後悔はないと言い切れる。

文・幻冬舎 編集局 第三編集局 箕輪厚介


(「新刊展望」2016年6月号「エディターの注目本ガイド」より転載)

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