「本って面白い」の原点に立ち返るクラフト・エヴィング商會のレーベル「金曜日の本」 本日3/18に出版

2016年03月18日
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ほんのひきだし編集部
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吉田篤弘さん、吉田浩美さんによるユニット「クラフト・エヴィング商會」が、本との接し方の原点に立ち返るために立ち上げた新しいレーベル「金曜日の本」。その具現化のため、世田谷文学館開館20周年記念企画の一環として、小説『おるもすと』レコード『天使も怪物も笑う夜』が本日3月18日に発売されました。本とレコードはともに、世田谷文学館にて数量限定で販売されています。

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本は、吉田篤弘さんが12年間温め続けてきた小説。なんと一つひとつ活字を組んだ活版印刷で作られています。活版印刷で本を一冊まるごと作れるところは現在国内に数か所しかなく、お二人は「昔ながらの方法で本を作るのは、これが最後のチャンスかもしれない」と、活版印刷を選ばれたのだそうです。

実は先日、連載「夢眠書店開店日記」の取材のため「ほんのひきだし」編集部はクラフト・エヴィング商會のお二人にお会いして、「金曜日の本」についてもご紹介いただいておりました。そのときに伺った内容の一部を掲載いたします(取材記事は現在、公開に向け準備中です。こちらも楽しみにお待ちください!)。

吉田篤弘:(活版印刷は)一文字でも間違っていたら、そのために全部組み直さなきゃならない。でも昔は、そうして本をつくっていたんです。

僕は活版印刷の時代も経験していて、そういう風に本を作ってきたということを身をもって知っているので、次の世代に「生き証人」として伝える役目があると思っています。だから自分のこと以上に、次に引き継ぐというのを役割としてやっていきたいと。

活版印刷で本を作るのは、それなりにリスクも伴うのですが、まだ印刷所が稼働していることを知って、ぜひ、やってみたいと思いました。

一方のレコードは、短編2作と架空のラジオCMを吉田篤弘さんが執筆し、俳優の中嶋朋子さん・三上哲さんが朗読したものが収録されています。

ぜひ「金曜日の本」のコンセプトとともに、楽しんでみてください。

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・本『おるもすと』(著・吉田篤弘)… 税込1,600円/1,400冊限定
・レコード『天使も怪物も笑う夜』(作・クラフト・エヴィング商會)… 税込2,000円/500枚限定/CD付き

〈金曜日の本〉について

金曜日、仕事や学校の帰りに図書館や本屋さんに寄って「この本面白そう」「土日にゆっくり読もう」って考えたりするのが、自分にとって「本って面白いな、好きだな」って思った原点なんです。

でもいつの間にか、そこから遠いところに来てしまった。それでもう一回そういう気持ちに戻ろうと思って、「金曜日の本」の名前のもとに本を作るという企画を立ち上げたんです。

作家の仕事というのは、なくなってしまったものや考え、声などを、形にして残していくことなんじゃないかと思っていて、レコードを作ったのは「声で何かを伝えたい」という気持ちがあるからです。声をより現実的に、本よりさらに遡って、テキストじゃなく「声」で伝えたくて、物語を朗読してもらってレコードにすることになりました。

(ほんのひきだし「夢眠書店開店日記」インタビュー取材より)

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