• 「大人の学び場」としての八重洲ブックセンター本店の魅力

    2015年12月16日
    本屋を歩く
    日販 特販支社 市村
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    東京・八重洲。ここは江戸時代に徳川家康の国際情勢顧問や通訳を務めたヤン・ヨーステンが家康から邸を与えられ住んでいた土地で、地名はヤン・ヨーステンの和名である「耶楊子(やようす)」に由来しています。1914(大正3)年には東京駅が開業し、八重洲は現在も新幹線や長距離バスの発着拠点、日本有数のビジネス街として知られてきました。

    そんな八重洲に、全9フロア1,300坪、約100万冊もの本を販売する「八重洲ブックセンター本店」はあります。オープンは1978年。今でこそ1,000坪を越える大型書店は珍しくなくなりましたが、当時は紀伊國屋書店新宿本店を上回る売り場面積ということで話題を集めました。

    ……とはいえ、訪れたことのない方もまだまだいらっしゃるはず。今回はそんな「八重洲ブックセンター本店」の、昔から変わらぬ存在感と魅力の秘密をご紹介します。

    【ひきだし⑪】本店店頭写真r

     

    国内書店屈指のビジネス書売り場へ潜入

    先ほども紹介したように、八重洲はビジネス街として知られています。それゆえ開業当初から、ビジネス書は八重洲ブックセンター本店の主力商品でした。現在も八重洲ブックセンター本店のビジネス書の品揃えはビジネスマンから絶大な支持を得ており、書店員の皆さんは日々、売り場づくりからお問い合わせまで常に走り回っていらっしゃいます。

    ビジネス書売り場は2階。今回はビジネス書売り場のフロア長である木内さんと、ベテランスタッフの鈴木さん、柏さん、真田さんの4名に、売り場づくりにかける思いなどをお聞きしました。

    ―売り場づくりの際には、どんなことを意識していらっしゃいますか?

    【ひきだし①】鈴木さん

    (写真:鈴木さん/経済書を担当)

     

    鈴木さん:本は生ものです。なので、ビジネストレンドのジャンルについては関連書を含めて本を増やすなど、時代の変化にあわせて売り場も常に変化させています。また客層や売れ行きの傾向を調べて、たとえば発行から年数が経っている本でも、ニーズの高いものは目立つところに置いています。

    真田さん:ほかにも法律に関連する本であれば、法改正が行われれば新刊の棚に置いて、企業の実務担当者の方などが困らないよう意識しています。

    ―2015年のビジネス書のトレンド、キーワードを教えてください。

    柏さん:今年の特色として1番に挙げられるのは「マイナンバー制度」ですね。6月頃から新刊の発売が続いています。初めの頃は企業向けの管理方法などを紹介する本が主流でしたが、その後個人向けの解説書が次々と出版されています。

    【ひきだし③】柏さんr

    (写真:柏さん/自己啓発系ビジネス書を中心に担当)

     

    柏さん:経済分野では「インダストリー4.0」や「Iot」「人工知能」などがトレンドです。ドイツの先進事例を掲載した「インダストリー4.0」関連書籍を先駆けとし、それに関連して「Iot」や「人工知能」といった、著しいITの発達とともに職業観や働き方などに一石を投じる内容の本が売れています。これからの自分の働き方はもちろん、「子どもが就職する頃には今とは異なる職業観が必要とされるのだろうな」という思いが集中しているように感じます。

    【ひきだし②】2Fインダストリーコーナー

    (写真:「インダストリー4.0」「Iot」「人工知能」関連書籍コーナー)

     

    ―八重洲ブックセンター本店ではどのような本が人気ですか?

    木内フロア長:著者でいえば、ドラッカーやポーター、稲盛和夫、鈴木敏文、大前研一、孫正義の本が人気です。テーマなら、経営戦略やマーケティング、思考法、リーダーシップ。超定番のロングセラーもよく売れますよ。

    鈴木さん:法律や税務を仕事にされている方、企業で管理職をされているお客様が多いので、リスクマネジメントや経営に関する本も人気が高いです。

    ―八重洲ブックセンター本店のビジネス書売り場は、どこに強みがあるのでしょう?

    真田さん:他書店に比べて専門書を細かく揃えているところです。ベテランの担当者が多く、込み入ったお問い合わせに対してもでき限り答える努力をしています。

    柏さん:お客様に“リアル”を楽しんでいただけるような売り場になっているところだと思います。「ビジネス書殿堂入りコーナー」や「棚から柏餅コーナー」(柏さんのおすすめビジネス書を集めたコーナー)は常設していますし、おすすめの新刊書があれば表紙をずらっと並べて目立たせるなど、陳列も工夫しています。

    【ひきだし④】棚から柏餅コーナーr【ひきだし⑤】殿堂入りコーナーr

    (写真上:棚から柏餅コーナー/写真下:ビジネス書殿堂入りコーナー)

     

    連日行われる作家・著名人によるイベント

    八重洲ブックセンター本店では、作家・著名人による講演会やサイン会が連日行われています。またイベント内容が実に幅広く、たとえば『池上彰のそこが知りたい!ロシア』(徳間書店)の刊行を記念して10月26日に開催された池上彰さんによるトーク&サイン会は、月曜の開催にもかかわらず、すぐに満員御礼となりました(イベントの内容はこちら)。

    今後開催予定のイベントについては、書店店頭もしくはホームページをチェックしてみてください。

    http://www.yaesu-book.co.jp/events/?display=other&nomobile=1

     

    商談スペースとしても利用できるコーヒーショップ「TIFFANY」

    【ひきだし⑥】ティファニー_R

    広い店内で疲れたときに寄ってみていただきたいのが、1階と2階の間にある「TIFFANY(ティファニー)」という名前のコーヒーショップです。こちらではコーヒーやケーキなどのカフェメニューはもちろん、お腹が空いたときに嬉しい食事メニューも充実しています。

    tiffany_menu

    【ひきだし⑨】パスタセットせっかくなので、おすすめメニューからナポリタンを注文してみました。10分ほどで運ばれてきたナポリタンは、ホッとする優しい素朴な味。サラダと飲み物がついて900円なので、外出の合間に食事をしたいときなどにも便利です。「ティファニー」では無線LANが利用できるので、ちょっとした打ち合わせや、新幹線が出発するまでの時間を過ごすのにもよいでしょう。

    ***

    ほしい本を買いに行くのはもちろんですが、ベテランの書店員さんが勧めてくれる本を読んでみたり、講演会に参加したりして自分の世界を広げることが、ビジネスマンとして“1UP”するきっかけになると思います。ビジネス街ならではの歴史とこだわりをもつ「八重洲ブックセンター本店」、ぜひ一度足を運んでみてください。


    (取材日:2015年11月24日)

     

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