'); }else{ document.write(''); } //-->
2017年12月、ある1冊の本が刊行されました。
タイトルは『ジャジューカの夜、スーフィーの朝』。著者は長年世界の音楽シーンをフィールドワークしてきた中東・南インド音楽のスペシャリスト、サラーム海上。アップデートされ続けるワールドミュージックの現場のリアルな空気を、圧倒的な密度と臨場感で届ける渾身のフィールドレポートです。
本書は、紀伊國屋書店出版部のPR誌「scripta」で2011年夏号から2016年春号にかけて連載されていた「旅する音楽」がもとになっています。連載という形式の持つ生々しさが、本書の最大の魅力。 激動する2010年代、“インドの砂漠古都で、戦車が走るベイルートで、驟雨のエルサレムで”どんな音楽が奏でられているのでしょうか?
中東の音楽と言われてすぐにピンと来ますか? 全く見当もつかないという方もいらっしゃるでしょう。
それでは、冒険映画やディズニー映画「アラジン」の劇中で聞こえてくるアラビア音階はいかがですか? 少しイメージできたでしょうか。
本書で紹介される音楽は、今なお生活に根づいている中東の古典音楽から、MTVで見るような現在進行系の音楽まで多種多様。紋切り型のイメージでは捉えきれない広がりがあります。その驚くべき多様性を示すために、本書の巻末に掲載されているディスクガイドから少し抜き出してみましょう。
ヒンドゥスターニー古典音楽と技巧的なジャズ~フュージョンをミックス、LGBT系インディーロック、パレスチナ系パーティー音楽、アラブ+ジャズ、アラブ+タンゴ、ポストロック、ヒップホップ、エレクトロ、アラブのマッシブ・アタック、イスラエル版クレイジーケンバンド。
どうです? どんな音楽を好んでいても、どこかで必ず引っかかるはずです。「ベイルートのLGBT系インディーロック・バンド」と言われただけで聴きたくなってきませんか?
『ジャジューカの夜、スーフィーの朝』の魅力はそこにあります。紙上の文字を見るだけで、中東音楽の多様性と広がりを目の当たりにしてトリップしてしまいそうになるのです。
そんな本書をもっと鮮烈に味わうためのイベントが、2月1日(木)文禄堂高円寺店にて開催されます。
これは『ジャジューカの夜、スーフィーの朝』という本を“体験”するイベントです。中東音楽をガンガンかけながら、ラジオDJでもあるサラーム海上さんのスムースなトークに誘われて、パキスタン、レバノン、イスラエル、インド、モロッコへと座ったまま旅に出るのです。
音楽だけではありません。『ジャジューカの夜、スーフィーの朝』で取材された後の、現在進行系のワールドミュージックの現場をサラーム海上さん撮影の未公開映像によって垣間見ることができます。
さらに来場者の方だけに、サラーム海上さんの選書による「食と音楽でトリップするブックガイド」をプレゼント。全点書き下ろしのコメントつきで、読み応え抜群のブックガイド! とりわけ中東料理、インド料理に関する本の詳細なレビューは、食欲と知識欲を大いに揺さぶります。
本を読んでから体験するか、体験してから本を読むか。
さあ! 1冊の本をめぐる音楽と映像、語りに誘われて本屋でトリップしてみませんか?
出演:サラーム海上
企画:有地和毅 a.k.a. お揃いのタトゥー
日時:
2018年2月1日(木)19:30開演/19:00開場 ※21:00終了予定
会場:
文禄堂高円寺店(東京都杉並区高円寺北2-6-1 高円寺千歳ビル1F)【MAP】
※営業時間 月~土9:00~25:00/日・祝10:00~25:00
参加費・参加条件:
1,200円(当日清算) ※1ドリンクオーダー制
参加方法:
文禄堂高円寺店店頭、電話(03-5373-3371)、Peatixにて予約受付中です。
https://peatix.com/event/336923
定員:
50名
来場者特典:
サラーム海上による「食と音楽でトリップするブックガイド」
※ブックガイドに掲載されている本は、店内で手にとって読むことができます。
お問い合わせ:
03-5373-3371
サラーム海上(さらーむ・うながみ)
音楽評論家、DJ、中東料理研究家、朝日カルチャーセンター講師。
中東やインドを定期的に旅し、現地の音楽と料理シーンをフィールドワークし続けている。単行本や雑誌、WEBでの原稿執筆のほか、ラジオやクラブのDJ、オープンカレッジや大学での講義を行う。著書に『MEYHANETABLE家 メイハネで中東料理パーティー』(LD&K)、『イスタンブルで朝食を オリエントグルメ旅』『おいしい中東 オリエントグルメ旅』(双葉社)、『21世紀中東音楽ジャーナル』(アルテスパブリッシング)、『エキゾ音楽超特急 完全版』(文化放送メディアブリッジ)ほか。