動物たちがドドド……のしかけが楽しい!―わが店のイチオシ本(vol.1 谷島屋イオンモール浜松志都呂店)

2017年04月11日
本屋を歩く
日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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今月から「ほんのひきだし」では、全国の書店員さんが担当ジャンルの一押し本を紹介する連載「わが店のイチオシ本」をスタートします。

トップバッターは、静岡県浜松市にある谷島屋イオンモール浜松志都呂店

児童書担当・井澤真以子さんが今回おすすめするのは、しかけ絵本『どうぶつドドド』です。

 

大人も子どもも、ロングセラー絵本が大好き

私は現在、浜松市西区にあるイオンモール浜松志都呂の谷島屋で、児童書担当をしています。これまで静岡呉服町名店街にある呉服町本店をはじめ、小規模の郊外店や若い親子連れのお客様が多いショッピングセンター内の店舗など、それぞれ客層が異なる店舗で児童書担当を経験してきました。

規模や客層は異なりますが、すべての店舗に共通しているのは、「ロングセラー絵本」を大切にしていることです。

担当になってすぐのころ、ある出版社の方から「児童書はロングセラー絵本が大切」というお話を聞いて、新刊や季節絵本が中心だったそれまでの陳列から、お客様の目線にロングセラー絵本を配置し、周りに新刊や季節絵本などを展開する形に変更しました。

すると、大人は昔懐かしい絵本を目にして立ち止まり、子どもたちも自分が知っている絵本を自慢するかのように指差し、お客様がロングセラー絵本に集まってきていることに気が付きました。これはどの店舗にいても共通してみられる光景でした。

児童書は、読み手と買い手が異なる場合の多いジャンルです。「どの本を与えたら子どもが喜んでくれるだろうか」と一生懸命考えている方にとって、「長く読み継がれているロングセラー絵本」は、安心感を与えてくれます。

また私は、子どもたちのために一生懸命絵本を選ぶお客様の姿を目にするたびに、思いやりの気持ちを持った人がたくさんいる空間で働いていることを感じます。そして作者の方々から子どもたちへの、思いやりが込められた大切なものをお客様へお届けする者として、責任を強く感じています。

そんな思いが込められているからこそ、ロングセラー絵本は昔からずっと愛され、書店に陳列されつづけているのだと実感しています。


 

『どうぶつドドド』は、将来ロングセラー絵本になる!

ここまで「勤務先の売場をロングセラー中心の品揃えに変更してきた」という話をしましたが、私は同時に、「次に読む絵本」として新たにおすすめしたい絵本も大切にしています。

そのうちの一つが『どうぶつドドド』です。

どうぶつドドド
著者:矢野アケミ
発売日:2015年11月
発行所:鈴木出版
価格:1,296円(税込)
ISBNコード:9784790252979

(日販MARCより)
はじめにねずみをちょこりと置いて、その隣にうさぎをぴょこんと置いて、そのあとにあらいぐまをぽこんと置いて…。それから、それからどうするの。ドミノ倒しのしかけが付いた、読み聞かせにぴったりのおはなし。

この絵本を読んでいる親子を想像してみたら、子どもの楽しそうな表情と、それを見て嬉しそうにしているお母さんの姿が浮かびました。登場する動物それぞれに合った「音」を楽しめる本で、お話を聞いている子どもの反応をうかがいながら読むと、読む側も楽しそうだなと思います。

『どうぶつドドド』の対象年齢は2~3歳。同じ2~3歳向けのロングセラーの近くでおすすめして、当店ではここ1年半くらい、人気の絵本として売れ続けています。

お店に合った「ロングセラー絵本」と「将来のロングセラー絵本候補」、両者の良いバランスを見つけていくことが、私の仕事で大切にしていきたいことです。

◆作り手からのメッセージ◆
ちょこり、ぴょこん、ぽこんと、動物たちを順番に置くときは一つずつ、倒れるときは連続性を……ということで工夫したのが、動物たちがドドドと倒れるときの巻折り製本。1回開くだけでなく、さらにもう1回開いて、4ページ分がひと目で見渡せる連続性に子どもたちは大歓声です。(鈴木出版 編集部 波賀稔さんより)

 

店舗紹介

谷島屋 イオンモール浜松志都呂店(Tel.053-415-1341)
〒432-8069 静岡県浜松市西区志都呂2-37-1 イオンモール浜松志都呂3F
※営業時間 10:00~22:00


(「日販通信」2017年4月号「わが店のイチオシ本」より転載)

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