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「カレーは好きだけど、本を買うほどは好きじゃない」新しくて売れるカレー本を作るには?―「curry book project」vol.1レポート〈前編〉

2016年10月11日
本屋を歩く
ほんのひきだし編集部 浅野
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全国各地のイベント会場へ出張して、オリジナルのカレーを“ライブクッキング”する活動出張調理ユニット「東京カリ~番長」。その調理主任を務め、カレー本のレシピ集やガイド本も多数出版しているカレー研究家の水野仁輔さんと、各出版社の敏腕編集者がタッグを組んだら、どんなカレー本ができるのか!? そんなまったく新しいカレー本を作るための公開企画会議「curry book project」が、文禄堂高円寺店にてスタートしました。

8月15日に行われた第1弾のゲストは、日経ビジネスオンラインでチーフ企画プロデューサーとして活躍している柳瀬博一さん。日経BP社時代には元ヤマト運輸社長・小倉昌男さんの著書『経営学』や『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』など、数々のヒット作を生み出した編集者です。

水野さんとは同じ浜松出身で、いきつけのカレー屋が同じだったことをきっかけに15年ほど前に出会い、飲みに行く仲になったのだそう。柳瀬さんもカレーは大好きなのだそうです。

当日は水野さんが手がけるスパイス頒布サービス、AIR SPICE(http://www.airspice.jp/)から特製「鶏挽き肉のキーマカレー」が振る舞われ、参加者はカレーを味わいながら、二人による公開企画会議に耳を傾けました。

▼ほんのひきだし編集部もおいしくいただきました。

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「インド人はナンを食べない」というフレーズのキャッチーさ

水野:そういえば僕、このイベントに出るにあたって「ここ一年で、カレーで世の中が盛り上がった話題って何だっただろう」って思い返していたんですけど。

柳瀬:ええ。

水野:それ、多分「タモリ倶楽部」でタンドール窯を特集した時なんですよ(2016年1月22日深夜放送/テレビ朝日)。そこであるシェフが「インド人はナンなんか食べない」って言ったんです。で、それがものすごい話題になった。

柳瀬:ああ、ああ! それ僕も見ました。

水野:でもタンドール窯とかナンとかって、インド人が食べる・食べない以前に、もっと色々あるんですよ。これだけで今日一日喋れちゃうくらい。

柳瀬:ナンだけに「難問題」なんだ。

水野:えっ、柳瀬さんってそういう感じでしたっけ?(笑) ……それはそれとして、「インド人、ナン食べない」ってすごくキャッチーじゃないですか。それが情報として正しいかどうかは置いておいて、僕がああいう、世間を盛り上げるようなアウトプットをしようと思ったときには、持論よりもキャッチーさを優先した方がいいんじゃないかって思うんです。

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柳瀬:「タモリ倶楽部」はニッチではあるけど、やっぱり「テレビ番組」なんですよね。例えば「インド人、嘘つかない」って言ったって、インド人が全員嘘をつかないわけがないじゃない。

水野:そうそう。それで、僕はその盛り上がりに嫉妬したわけです。

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